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2023年11月17日更新

[沖縄・木造住宅特集③]“呼吸する家”で健康&エコに|木脇ホーム沖縄

木脇ホーム沖縄が提案するのは「呼吸する家」。福森勇所長は「調湿作用のある自然素材を使い、古民家を手本に風通しの良さを追求することで、湿気がこもらず新鮮な空気が室内から壁内、床下までを巡る。まるで呼吸しているかのような造りが特徴です」と力を込める。

青空に赤瓦ぶきの屋根が映える、古民家風の平屋の外観。写真は築2年当時で、木サッシや外壁の味わいも出始めている。玄関先にはヒンプンを設置し、ほどよく目隠ししている
青空に赤瓦ぶきの屋根が映える、古民家風の平屋の外観。写真は築2年当時で、木サッシや外壁の味わいも出始めている。玄関先にはヒンプンを設置し、ほどよく目隠ししている


自然素材と風通しの良さ、こだわり徹底

木脇ホーム沖縄が提案するのは「呼吸する家」。福森勇所長は「調湿作用のある自然素材を使い、古民家を手本に風通しの良さを追求することで、湿気がこもらず新鮮な空気が室内から壁内、床下までを巡る。まるで呼吸しているかのような造りが特徴です」と力を込める。

木材は構造材から内外装の木部まですべて、自社グループで育成・伐採・加工した宮崎県産材を使用。壁は調湿・消臭・防カビ性能があり土に還る内装材、床には無垢材を使っている。水回りも、ぬれや汚れに強く足当たりの柔らかな天然素材を敷き詰めた。

窓の設け方もひと工夫。例えばLDKの掃き出し窓は「できるだけ大きく」と考えがちだが、敢えて上部に内倒し窓を組み合わせ、窓外には深い軒を設けている。これにより、在宅時は掃き出し窓を開け放って開放的に、雨天時や外出時は内倒し窓を開けて通風が可能。自然素材の調湿作用と相まって、季節や天気、時間帯を問わず、いつでも風を取り込みつつサラリと快適に過ごせるというわけだ。

瓦ぶきの落ち着いた外観に、室内は懐を取り払った高い天井が伸びやかで、温かみのある雰囲気。子育て世帯を中心に「なるべくクーラーを使いたくない」「健康的に暮らしたい」と考える家族から支持を得ている。

天井懐を取り払い大黒柱や梁を見せた伸びやかなリビング。掃き出し窓上に見えるのが内倒し窓。自然由来の壁材や無垢の床材で、梅雨時でも快適
天井懐を取り払い大黒柱や梁を見せた伸びやかなリビング。掃き出し窓上に見えるのが内倒し窓。自然由来の壁材や無垢の床材で、梅雨時でも快適
 
LDKや和室に隣接するウッドデッキは素足で行き来可能。庭でバーベキューをする際や夕涼みの際には、深い軒が生む影の下、デッキに腰掛けひと休み
LDKや和室に隣接するウッドデッキは素足で行き来可能。庭でバーベキューをする際や夕涼みの際には、深い軒が生む影の下、デッキに腰掛けひと休み


コンパクトな住まいも

一方で「あまりモノを多く所有せずシンプルに生活する施主が増えていること、また建築費の高騰などから、施主のライフスタイルや予算に応じたコンパクトな住まいづくりも積極的に提案中」とも。

沖縄の気候風土に根ざした木造住宅を作り続けて30年。当初からシロアリ被害や腐食を防ぐため、木材はすべて県内で防蟻剤を加圧注入。軸組工法をベースに長年培ってきた独自のノウハウを組み合わせることで、台風に耐える強度を実現してきた。

最近は「子どもが巣立ち家族構成が変わった」「親から家を引き継いだのを機に」と改修依頼も増え始めたとのこと。「人工的な建材や設備に頼ることなく、本当の意味で、エコで健康的な住まいをお施主さんと一緒に作っていきたい」と話した。

片流れ屋根で平屋のような見た目の2階建て。瓦を変えることでシックな雰囲気を醸す
片流れ屋根で平屋のような見た目の2階建て。瓦を変えることでシックな雰囲気を醸す





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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1976号・2023年11月17日紙面から掲載

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