お住まい拝見+
2023年8月25日更新
[お住まい拝見+]床レールなく空間に一体感|(有)門
このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から・2023年8月」より転載)
床レールなく空間に一体感
木梁(はり)が印象的なLDK。仕切りがない続き間で、南側の大窓と相まって開放的な空間となっている
8月18日号「風抜けるひと続きの家」
Uさん宅/(有)門
LDKの大窓から風が常に抜け、広々としたUさん宅。室内は吊(つ)り戸で仕切られているため、床にレールがなく、フラットになっている。建築家の金城優さんは「これにより、隣接する部屋と部屋の一体感を高めることで、空間がより広く感じられる」と話す。
デッドスペースになりがちなところも有効活用。オーダーしたキッチンのコーナー部分はワゴン式の収納に。Uさんは「鍋料理のときに道具一式や材料を一度に運べるので、便利。冬場はウッドデッキで鍋を楽しむことが多く、重宝しています」と話す。
LDKと和室を仕切る吊り戸。床にレールがなく、すっきりしている
オーダーしたキッチン。デッドスペースとなりがちな部分をワゴン式の収納で有効活用
オーダーしたキッチン。デッドスペースとなりがちな部分をワゴン式の収納で有効活用
取材/市森知
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1964号・2023年8月25日紙面「今月の表紙から・2023年8月」より掲載