お住まい拝見+
2021年7月23日更新
[お住まい拝見+]生活に合わせた水回り
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2021年7月」より掲載)
生活に合わせた水回り
Aさん世帯の浴室。シャワーのみだが浴室乾燥機が付いている。「掃除もラクになったし、雨の日の洗濯のストレスもなくなった」とAさん
1855号(今号1〜3面) 姉妹の「好き」詰めた家
Aさん宅・Hさん宅/一級建築士事務所 斎
姉のAさんと妹のHさんが建てた二世帯住宅。それぞれの間取りはほとんど同じだが、ライフスタイルに合わせた違いがある。中でも大きく異なるのが水回りだ。
例えば、「バスタブはめったに使わない」というAさん世帯はシャワーだけ。一方で、お湯につかりながらアロマなどの香りを楽しむのが好きなHさん世帯にはバスタブを設けた。
洗濯物を乾かす時も、浴室乾燥機を使うAさんに対し、Hさんは外の干し場で干す。
それぞれのスタイルを尊重した細かな違いが、暮らしやすさにもつながっている。
Aさん世帯側には、来客時などに使う趣味室もある。出入りを含めた動線は完全に独立しており、Aさん世帯の居室部分を通らずにトイレなどに行くことができる
Hさん世帯にある洗面室の鏡を開けると、いろいろな香りのボディソープなどがホテルのようにきれいに並んでいる
Hさん世帯の干し場。上部をグレーチングで覆い、外からの侵入を防ぎながら光や風を通す
第1855号・2021年7月23日紙面「今月の表紙から 2021年7月」より掲載
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この記事のキュレーター
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- 出嶋佳祐
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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。