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2021年2月26日更新

[お住まい拝見+]夫婦で手加え 上手にリメーク

[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2021年2月」より掲載)

夫婦で手加え 上手にリメーク

「居間は美術館 絵が映える家」中村さん宅/㈱CSハウジング

中古住宅を購入し、コレクションしていた版画などが映える空間にリノベーションした中村一則さんと和子さん夫妻。自分たちで手を加えながら、あるものを上手に生かして暮らしていた。

キッチンのキャビネットがその一つ。和子さんが「長年使って古くなってきたから」と、引き出しに名嘉睦稔さんの版画が描かれたカレンダーを切って貼り、上から柿渋を塗ってリメークした。

「やんばるの山並みを一望できるバルコニーで、のんびり過ごせるように」と、デッキをDIYしたのは一則さん。2階の部屋の延長として使うこともでき、「コロナが落ち着いたらみんなで集まりたい」と話す。今は、ごろんと寝転がってストレッチする場所などとして使っている。

ほかにも、既存の照明を塗り直して再利用したり、アジアンテイストの窓枠を分電盤の扉にしたりと、あるものを生かしながら夫婦好みの空間に仕上げていっている。

キッチンにあるキャビネットは和子さんがリメークしたもの。カレンダーを切って引き出しに貼り、上から柿渋を塗って仕上げた
 

中2階の窓。友人からもらったステンドグラスをサッシにはめて使っている
 

バルコニー。デッキは一則さんが自作したもので、面積も約4メートル四方と広々している。一則さんは「今後はベランダに植木を並べたり、小さな池を作りたい」と意欲は尽きない
 

リビングの照明。もともと付いていたものを一則さんが磨いたり塗り直して、再利用した。電球はLEDに換えてある
 

和子さんが持っていたアジアンテイストの窓枠を、分電盤の扉として使用。2階洗面所では、色違いのものを鏡の扉として使っている

 
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1834号・2021年2月26日紙面「今月の表紙から 2021年2月」より掲載

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出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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