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2019年11月1日更新

【プロがつくる庭】第6回県造園技能競技大会より 荷台に作庭 技術を競う

<2> 県内の技能士が腕前を披露したり、技を競う「おきなわ技能フェスティバル ものづくりフェスタ」が10月5日、6日に那覇市奥武山町で開催された。

大事なのは「バランス」

県内の技能士が腕前を披露したり、技を競う「おきなわ技能フェスティバル ものづくりフェスタ」が10月5日、6日に那覇市奥武山町で開催された。

日本造園組合連合会(造園連)沖縄県支部は、軽トラックの荷台に小さな庭を造って競う「第6回造園技能競技大会」を開いた。支給された材料を使用するほか、オリジナルの植物や修景物1点を持ち込むことも可能で、個性的な七つの庭が会場を彩った。

造園連沖縄県支部の我如古満支部長は「アイデアも大事だが、見た目のバランスが最も重要。植物と石、修景物が調和している庭は上位に入る。金賞の浦西造園の庭は一番まとまりがあった」と話す。

作品の完成度だけでなく、競技前に提出する見積書や庭園平面図との整合性や施工時間、段取りの良さなども評価の対象になった。

今大会で上位3賞を受賞した3作品と、県立具志川職業能力開発校の生徒が作成した3作品を我如古支部長の講評とともに紹介する。

金賞 

浦西造園
ファウンズワースむつみさん・山城盛博さん・我如古匠さん

【講評】高木は少ないが、タニワタリやヘゴ、クワズイモなど沖縄らしい植物を使って、やんばるの山をうまく表現している。全体的には明るいが、左奥のパーゴラの下だけは暗い。陰影の効果で奥行きが出ている。バランスもよく、きれいにまとまっている。流木を使ったオリジナルの修景物も庭にマッチしている。

【作庭したファウンズワースむつみさんのコメント】子どものころに遊んだやんばるの山は、暑い日でも木陰に入ればヒヤッと涼しかった。その心地よさを表現したく、竹のパーゴラにペペロミアを這(は)わせて木陰を作った。荷台という限られたスペースでも暗がりを作ることで、その先への期待感も演出した。そこを評価してもらえてうれしい。
 

銀賞 

豊造園
真栄里一善さん・真栄里大善さん・下地直也さん

【講評】日本庭園ではあるが、竹垣にさりげなくミンサー柄があしらわれていたり、沖縄らしい植物が用いられていたり、和と琉がバランスよく調和している。全体的にまとまっているところも評価が高い。だが、事前に提出してもらった図面からの変更点が多く、銀賞となった。

 

銅賞 

沖縄ガーデン
比嘉耕太さん・具志堅古圭さん・中村裕介さん

【講評】中央の巣は「ニワシドリ」の巣だそう。支給された竹を竹垣にするチームが多い中、竹を裂いて鳥の巣を作ったユニークさも評価のポイント。ただ、陰影のメリハリが少ないのがもったいない。巣のある場所はうっそうと草木を茂らせて、暗くしても良かったのではないか。

 

特別参加 

県立具志川職業能力開発校
造園ガーデニング科

右は三級造園技能検定実技試験作品、中央は壁面緑化実習作品、左は三級室内園芸装飾実技試験作品

【講評】生徒たちが力を合わせて作った3作品。ややさっぱりとした印象だが、これから経験を積めば味わい深い庭が作れると思う。将来の造園業界をもり立ててもらいたい。


編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1765号・2019年11月1紙面から掲載

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週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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