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庭・garden

2019年10月4日更新

【自分でつくる庭】 見どころ多彩に 進化し続ける庭

vol.1このコーナーでは、施主自ら楽しみながら作った庭や、プロが手掛けた庭など、多彩な庭を紹介する。

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小浦建夫さん宅(今帰仁村)
DIY&ガーデニング 夫婦で役割分担
目標は「45分楽しめる庭」
ガーデニングの本場・イギリスではオープンガーデンも盛んだ。参加する庭を集めた「イエローブック」に掲載されるためには厳しい審査を通らなければならない。「その条件の一つが、『45分間、来場者を飽きさせない庭』で、私たちの目標はそれなんです。今はまだ難しいかな」と語るのは、今帰仁村の小浦建夫さん(71)。建夫さんはDIYを、妻のみゆきさん(57)がガーデニングを担当している。約600坪の敷地には、建夫さんがDIYしたウッドデッキがあり、みゆきさんが手塩にかけて育てた多肉植物やバラの花壇、妖精の人形やミニチュア小物を配したフェアリーガーデンがいくつもある。

小浦さんの庭は、2年前の本紙(2017年6月16日発行・1641号)でも紹介した。「そのときは表側の庭しか整備していなかったけれど、海が見える裏庭にも新たにウッドデッキを造ったんです」との言葉に誘われ、再び訪ねた。

表の庭は、茶色のウッドデッキの周りに小花が咲き誇るナチュラルガーデン。裏庭は打って変わり、白いウッドデッキに「ユミコ」などのバラがつたうロマンチックガーデンだ。ウッドデッキの向こうには、花や野菜を混植した「ポタジェ」がある。さらにその先には今帰仁村の街並みと海。

「春先になれば白いテラスがバラに覆われ、〝秘密の花園〟みたいになると思いますよ」と楽しげに話す。
 


設計から半年かけて完成させた、小浦さんお手製のウッドデッキ。車いすでも入れるようスロープも設けた


緑の向こうは海。伊是名島や伊平屋島まで見渡せる


妖精の人形や小さな家などミニチュア小物と植物で作った、みゆきさん自慢のフェアリーガーデン

ハロウィーンに向け準備中
ナイトガーデン開催予定
家族で沖縄に移住して10年余り。ガーデニングに本腰を入れ始めたのはここ3~4年だ。「きっかけは、インターネットで海外の庭を見たこと。ヨーロッパやアメリカなどの素晴らしい庭に憧れを抱き、うちの庭もあんな風にできたらいいな、と。勉強のために県内のオープンガーデンにも足を運ぶようになった」

以来、夫婦でコツコツと〝誰もが楽しめる庭〟を造る。「車いすの家族がいるので、ウッドデッキにはスロープも付けた。傾斜を計算しながら造るのは大変だったけど、いい感じに仕上がった」と満足顔。

植物は、「もはや何種類あるか分からない。一年中、どこかで何かが咲いている」と話す。取材に訪れた9月下旬は白いユーフォルビアやベゴニア・ビッグ、アメリカンブルーが濃緑に彩りを添え、ジンジャーリリーの花が甘い香りを漂わせていた。

念願だった地元でのオープンガーデンも昨年から始めた。来年2月にも第3回を開催する予定だ。

また、10月26日(土)、27日(日)の午後6時~は「ハロウィーンナイトガーデン」を開催する。「あちこちにカボチャのランタンを置いて、幻想的な夜の庭を楽しんでもらおう」と準備を進めている。

庭づくりを楽しむ小浦さん。その庭を楽しんでもらうためのアイデアも尽きない。「家の屋上からは今帰仁の街並みや、伊平屋や伊是名まできれいに見える。その借景を生かした天空ガーデンも計画中です」。進化を続ける小浦さんの庭。3度目の取材が待ち遠しい。


表の庭は、茶色のウッドデッキの周囲に多彩な植物が茂るナチュラルガーデン。あちこちにフェアリーガーデンもある


最近、みゆきさんは多肉植物に凝っていて、自分で缶をアンティーク風にリメークして鉢にしている。


みゆきさんに頼まれて建夫さんが造った多肉植物のハウス。テントの中に扇風機を設置し。通風にも配慮した


10月26日、27日の夜は、ハロウィーンナイトガーデンを開催予定。その準備をする建夫さん

問い合わせは(小浦)080-5197-0889


編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1761号・2019年10月4日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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