インテリア
2025年2月14日更新
意外とやりがち 掃除のNG行動|プロが伝授 おそうじ術⑪
ハウスクリーニングを行う株式会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、意外と知られてない、掃除のNG行動を七つ紹介する。
ハウスクリーニングを行う株式会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、意外と知られてない、掃除のNG行動を七つ紹介する。
意外とやりがち 掃除のNG行動
空 間をきれいにするための掃除ですが、間違った方法や洗剤で掃除すると「傷が付いた…」「シミになってしまった」「体調が悪くなった」などマイナスに影響してしまうこともあります。今回は、意外と知られていない掃除のNG行動をご紹介していきます。
間違った洗剤で変色も
ご自宅でやってしまいがちなNG行動が「適していない洗剤を使う」です。
例えば、アルコールでフローリングを拭くのは何ら悪いことではないように思えます。しかし、床にワックスが塗られている場合は、アルコールでワックスが溶けて床が白くなってしまいます。実は私もアルコールの含まれたウェットシートを床に置いたままにして、白く跡が残ったという苦い経験があります。床の拭き掃除には、中性洗剤をぬるま湯に溶かして使うことをオススメします。
また、浴室の掃除にトイレ掃除用の酸性洗剤を使うのもNGです。塩酸濃度が高いため、浴室の鏡が酸焼けしたり、浴槽やその他の素材が傷む原因になります。
そのほかにも、掃除のNG行動七つを紹介します=下記参照。間違った掃除でついた傷やシミはなかなか落とすことができません。注意してお掃除を行ってくださいね。
× × やってはいけない掃除行動七つ × ×
①漂白剤をお湯で流す
キッチンやお風呂の掃除で使うハイターなどの漂白剤は塩素が含まれているため、お湯で流すことで湯気が立ち、吸い込むことで気分が悪くなってしまう場合も。漂白剤を使用する際は換気をして水で流しましょう。また、酸性洗剤と混ぜるのも危険です。カビを落とすのに漂白剤、水あかを落とすのに酸性洗剤を使うこともあると思いますが、同時に使うのはNG。それぞれしっかり流してから使用するようにしましょう。
②テレビの液晶を洗剤で拭く
テレビの液晶は洗剤やアルコールを使って掃除をするとコーティングが剝がれて白くなってしまう恐れがあります。テレビには強く頑固な汚れは付着しにくいため水拭き、またはから拭きにしましょう。
③フローリングにアルコールを使う
ワックスを使っているフローリングはアルコールで掃除するとワックスが溶けて、床が白くなってしまいます。床の拭き掃除は、中性洗剤をぬるま湯に溶かしたものを使うことをおすすめします。
④メラミンスポンジでシンクや洗面所を掃除
表面を研磨することで汚れを落とすメラミンスポンジは、素材によっては細かい傷を付けたり、もともとあった傷を大きくしてしまう場合があります。そのため、キッチンシンクや洗面台などの掃除は不向きです。
⑤窓サッシの掃除の最初に水を使う
窓サッシの掃除に水を使うことは問題ありませんが、順番が大事です。窓サッシの汚れは砂やほこりが主のため、先に水をかけると固まって落ちにくくなります。最初は乾いた状態で、軽くブラシで掃いて砂やほこりを取り除いた後に水を流してきれいにするのがポイントです。
⑥浴室掃除にトイレ用洗剤を原液で使う
浴室の掃除にトイレ用洗剤を薄めずに使用すると、酸の濃度が高過ぎて鏡が酸焼けしたり、そのほかの素材が痛む原因になります。浴室掃除には、粉タイプのクエン酸の使用をおすすめしますが、トイレ用洗剤を使用したい場合は6倍ほどに希釈して使用した方がよいです。
⑦水回りの掃除の後、から拭きをしない
水回りの掃除後は、乾いた布で拭き上げるのがポイントです。せっかく時間をかけてお風呂やキッチンを掃除しても、から拭きをしなければ、残った水滴が乾き水あかになってしまいます。
執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。株式会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか、料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
http://sunju-okicaji.com/hp/
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2041号・2025年02月14日紙面から掲載