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2025年1月24日更新

使う場所・目的がカギ 快適な暖房器具選び|[建材ピックアップ]㉟

朝晩寒い日が続く毎日。さまざまな種類がそろう暖房器具だが、その機能の違いを意識して使い分けると、快適度も電気代も格段に変わる。部屋の種類や使用シーンに合わせた選び方を、家電のプロに聞いた。

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使う場所・目的がカギ 快適な暖房器具選び

朝晩寒い日が続く毎日。さまざまな種類がそろう暖房器具だが、その機能の違いを意識して使い分けると、快適度も電気代も格段に変わる。部屋の種類や使用シーンに合わせた選び方を、家電のプロに聞いた。


 製品事情 
大きく分けて2種類
部屋全体か体の暖め


普段何げなく使っている暖房器具。実は機能の違いによって、大きく2種類に分けられる。「部屋全体を暖める」機具と、「体を部分的に暖める」機具だ。「部屋のすみずみまで暖かくしたいのか。自分の周りだけスポットで暖まればいいのか。使う目的や部屋の広さに応じて器具を選ぶことが、快適度を高めるポイントです」と、ベスト電器西原インター店セールスマイスターの藤田洋介さんはアドバイスする。

部屋全体を暖める器具は、エアコンや石油ファンヒーター、オイルヒーターなど。リビングダイニングや、複数人が一緒に過ごすシーンでの利用がおすすめ。エアコン暖房は「電気代が高い」イメージだが、「冷房運転より消費電力は大きくなりますが、ほかの暖房器具と比べると、必ずしもそうとはいえません。新しい機種は省エネ性能も高い」。

一方、体を部分的に暖める器具には、電気ストーブや電気ファンヒーター、ホットカーペットなどがある。「沖縄は自分が直接、暖まりたい傾向が強く、器具代、電気代が安く抑えられることが多い電気ストーブが人気。中でもおすすめは、複数人で使う場面でも便利なシーズヒーターです」。

 一人でも家族でも快適 

 シーズヒーター 
遠赤外線量が多く、体の芯から暖まる。首が回るため、1人ならヒーターを縦に、家族で使うなら横にして使い分けができる

 変わり種 

 着る電気毛布 
羽織るだけで体が暖まり、電気代節約につながる。モバイルバッテリーで給電できるUSB式なら、着たまま動ける

 
空気の循環と加湿を
温風で暖めるエアコンやファンヒーターは、速暖性はあるが空気が乾燥しやすい。人が快適に過ごせる湿度は、60%前後。「湿度が高い方が、体感温度を高く感じます。加湿器の併用がおすすめ」。

また、室温にムラがあるのも快適さを下げる原因に。「暖かい空気は上昇、冷たい空気は下降します。サーキュレーターを併用すると効率よく室内を暖められ、電気代のムダも抑えられます」と説明する。 暖房器具の選び方、使い方の工夫で冬を快適に過ごそう。 


サーキュレーターは、部屋の空気をかき混ぜて、温度ムラを解消するのにおすすめ


家電からリフォーム、家計相談まで
ベスト電器 西原インター店(浦添市)

浦添市のショッピングモール(複合商業施設)、バークレーズコート内にある家電量販店。各種一般家電製品や携帯電話などの販売、修理の相談のほか、住宅リフォーム、太陽光やオール電化も手がける。2024年からは店舗内の相談ブースなどで、ファイナンシャルプランナーによる無料家計相談も実施している(要予約制)。

問い合わせ/同店
(電話=098・870・1110)


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 エアコン 
エアコンは夏だけでなく、冬の暖房器具としても有能。部屋全体の温度を上げる能力が高い。最新の省エネエアコンなら、ムダのない暖房が可能


 石油ストーブ・石油ファンヒーター 
灯油の燃焼で素早く暖まるのが魅力。石油ストーブ=写真左=は電源不要、石油ファンヒーターは灯油+電気のハイブリッド


 オイルパネルヒーター 
オイルパネルヒーターは、暖房器具本体を触ってもヤケドをしにくく、空気も汚れない。赤ちゃんや幼児、高齢者、ペットのいる家庭におすすめ​


 グラファイトヒーター 
カーボンヒーターの一つ。遠赤外線の放射量アップ。立ち上がりが早く、より暖まりやすい
 

文・比嘉千賀子(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2038号・2025年1月24日紙面から掲載

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比嘉千賀子

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住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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