頑固なカビや水あかもつけ置きできれいに|プロが伝授 おそうじ術①|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2024年4月12日更新

頑固なカビや水あかもつけ置きできれいに|プロが伝授 おそうじ術①

当連載では、ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。

当連載では、ハウスクリーニングを行う合同会社サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。

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頑固なカビや水あかもつけ置きできれいに

浴室に限らず、お掃除は①汚れの種類を知る。②汚れに合わせて適切な洗剤を使う。の二つが最も大事です。汚れに合わせた洗剤を使うことで、お掃除の質、スピード、難易度が格段に変わります。

今回は浴室

お風呂は一日の疲れを取る場所なので、「きれいにしたい」という声が多い一方で、カビや水あかなど頑固な汚れが付きやすい場所。ハウスクリーニングでも一番依頼が多いです。

よくある汚れ

・カビ(赤カビや黒カビ)
・水あか
・せっけんカス
・皮脂


使う洗剤・道具

◆洗剤/キッチンハイター、クエン酸、お風呂用洗剤(中性洗剤)
◆道具/スポンジ、水切りワイパー、アルコール(消毒用エタノール)、タオル、フロアモップ、キッチンペーパー



汚れの種類は四つ

浴室の汚れは、大きく分けて四つです。

(1)カビ汚れ
浴室で最も悩みの多い汚れ。水を使う場所にカビは生えやすく、赤カビは比較的簡単に落とせますが、黒カビはパッキンなどの柔らかい素材に根を張り、落としづらいです。

(2)水あか汚れ
浴室の鏡や蛇口、手すりなどステンレス部分によく付着します。水道水の水分のみ蒸発し、ミネラル分が残留して固まってできます。

(3)せっけんカス汚れ
浴室の壁やプラスチック製の椅子などにつく、白くてザラザラした汚れ。シャンプーやせっけんなどと、水道水に含まれるミネラル成分が結合してできます。

(4)皮脂汚れ
人の体から出る汚れで、しばらく掃除をしていないと、床や壁などに黄色がかった汚れが浮き出てきます。利用する人数が多いほど皮脂の量も増え、蓄積しやすくなります。



掃除の手順とポイント

最初に着手すべきはカビ! カビは、乾いた状態でつけ置きした方が落としやすいからです。洗剤は塩素系が効果的で、私はキッチンハイターを使っています。濃度が高く、キッチンでも浴室でも使えて便利です! カビに吹きかけてラップでパックします。

次に水あか汚れを落とします。使うのは酸性系洗剤です。私はクエン酸を使っています。クエン酸は100円ショップなどでも入手可能です。同じように気になるところに吹きかけてラップパックします。

そしてフロアモップなどを使って天井をアルコールで拭いてから、お風呂用洗剤で壁や浴槽、床などを洗います。ターゲットは主にせっけんカスと皮脂汚れです。

仕上げに排水口を洗い、最後に全体をから拭きすれば完了です。少し面倒ですが、毎回きれいに拭き取ることで、カビや水あかを予防できますよ。詳細は左面を参考にしてください。



掃除の手順

ステップ1 カビ汚れをつけ置きで落とす

①水を流す前のカラカラな状態のカビにキッチンハイターをかける

②ラップを貼り付けパックする


※必ず換気をすること

③つけ置きする(10~30分ほど)

④洗い流す


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ステップ2 水あか汚れをつけ置きで落とす

①クエン酸スプレーを作る。クエン酸小さじ1、水200ミリリットルを混ぜ合わせる

②鏡や浴槽など水あかが気になるところに吹きかける

③ラップを貼り付けパックする


※塩素系洗剤(ハイター類)と混ぜると有害ガスが発生する恐れがあるため、カビのつけ置きと同時に行わない。

④つけ置きする(30~60分ほど)

⑤ラップを丸めて、水あかをこする
⑥洗い流す


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ステップ3 天井の拭き取り

①フロアモップにキッチンペーパーをセット

②ペーパーにアルコールを吹きかける

③天井を拭く


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ステップ4 壁・床・浴槽・ドアを洗う

①全体的にシャワーをかけて泡立ちやすくしておきます

②全体的にお風呂用洗剤をかけてスポンジでこする



③シャワーで流す

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ステップ5 排水溝を洗う

①排水溝は取り外せるところは取り外す

②お風呂用洗剤をかけてスポンジでこする

③水で流す

④分解した排水溝を戻す


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ステップ6 浴室全体をから拭きする





執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。合同会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
http://sunju-okicaji.com/hp/




毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1997号・2024年4月12日紙面から掲載

この記事のキュレーター

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週刊タイムス住宅新聞編集部

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