インテリア
2024年1月5日更新
味わい増す家具チョイス[インテリアコーディネーター ICアイ]
協力/沖縄県インテリアコーディネーター(IC)協会
沖縄県インテリアコーディネーター(IC)協会の会員がインテリアのプロとしての視点から、県内でおすすめの空間を紹介します。今回は、賛助会員の湧川百乃さんがコーディネートを手掛けたIさん宅。素朴で、時間の経過ごと楽しめる空間に仕上がっています。
素朴な木の建築に合わせて、インテリアも天然木のものをチョイス。相性の良いアイアンやスチールの家具も加えてモダンな雰囲気に ((株)鳥村鋼一写真事務所撮影)
Iさん宅は木造でオープンな造りが特徴。建築は(株)ISSHO建築設計事務所((株)鳥村鋼一写真事務所撮影)
沖縄の風土を大切に設計されたIさん宅。天然木の温かみと簡潔で無駄のない間取りが特徴の空間に、家具をコーディネートさせていただきました。配慮したポイントを説明します。
①時間の流れを楽しむ
家も家具も、必ずしも新品が一番というわけでは無いと思っています。時間と共に風合いが増すステキさもあるので、家族の成長と一緒に楽しんでほしいという願いを込めて、メインとなるダイニングテーブルとソファは天然木のものを選びました。デザインはオーソドックスで飽きにくく、天然木特有の心地いい手触りが落ち着くものをセレクトしました。
②異素材が主役を引き立てる
ダイニングチェアやリビングテーブルには、アイアンやスチールが使われたものを提案。メインが天然木の家具の場合、実はかなり相性が良いです。木の家具は重厚感があるので、他の部分をすっきりさせてあげるとモダンにまとまります。ステーキの副菜はマッシュポテトだよね、という感じです。
すっきりしたインテリアが建築や景色の印象を際立たせる((株)鳥村鋼一写真事務所撮影)
③インテリアコーディネートの主役は人
インテリアのステキさも大事ですが、それ以上に「居場所としての心地よさ」を大切にしたいと常々思っています。今回のコーディネートも決して派手ではありません。良い素材のものをお手入れしながら大切に使っていく、そんな時間を楽しんでもらえるとうれしいです。
今回の執筆者
湧川百乃(わくがわ・ももの) 県インテリアコーディネーター賛助会員。沖縄市プラザハウスショッピングセンター内の、家具・キッチン・インテリア用品のショールーム「MIX RESIDENCE」スタッフ。http://www.mixlifestyle.com
★IC協会では、空間づくりのちょっとした相談に対応する「ちょこっと相談」を行っている。詳細は同会のホームページで確認を。
https://ic-okinawa.com/
★IC協会では、空間づくりのちょっとした相談に対応する「ちょこっと相談」を行っている。詳細は同会のホームページで確認を。
https://ic-okinawa.com/
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1983号・2024年1月5日紙面から掲載