家づくり
2022年8月26日更新
[沖縄]建材ピックアップ|透けつつ遮る レースカーテン
コロナ禍で換気が重視されていることもあり、閉めても風や光を通す「レースカーテン」に注目が集まっている。最近人気の製品や機能性に優れたレースカーテンを紹介する。
製品事情 アートのような美しさ 遮像や遮熱 機能性も
夜は厚手のドレープカーテンを閉め、外からの視線や光をシャットアウトする。昼は外の様子がほんのり見え、光と風を通すレースカーテンが主役だ。イメージするのは白色の無地だが、実はカラーバリエーションや素材、機能も多彩。
シンコー沖縄のショールーム(宜野湾市)で人気なのは、グラデーションが美しく、まるでアートのようなレースカーテン=左写真。「カーテンは室内でも大きな面積を占めます。そしてレースは昼間、目に付きやすい。そのため、見た目重視で選ぶ方が多い」と同社のインテリアアドバイザー・新里美香さんはニーズを説明する。
そうした需要を受けて、機能性とデザイン性を兼ね備えた製品が増えているという。
エアコン効率もアップ
例えば外からの視線を遮りたいという人におすすめなのは「遮像レース」や「ミラーレース」。
「ミラーレースは裏地に光沢があり、太陽の光を反射して外から見えにくくします。安価ですが、夜は通常のレースと同様に室内の電気を付けると外から見えやすくなる。一方で遮像レースは、室内の電気を付けても外から見えにくい。こうした遮像レースやミラーレースで、刺しゅうや柄が入った製品が人気です」と同じくインテリアアドバイザーの高良美沙季さん。
遮像やミラーのレースは「遮熱性があるため、エアコンなどの効きも良くなります」。
ただし「室内から外も見えにくくなる。景色を楽しみたい方は透過率とのバランスを考えて選びましょう」と新里さんは話した。
柄やカラー、機能も多彩
シンコー沖縄ショールーム(宜野湾市)
◆問い合わせ/大謝名ショールーム(電話=098・897・8666)
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家具とインテリアの大型専門店「THE GRACE」(沖縄市)では約千点ものレースカーテンを取り扱う。「中でも、デザイン性が高い海外ブランド製品が人気です」と話すのは、同社カーテンアドバイザーの新里周子さん。
ブラウンやグレーなどのシックな色や、繊細な刺しゅうが入ったものなど、空間の主役になりうるアイテムがずらり。「あえてドレープカーテンは設置せず、厚手のレースと薄手のレースの組み合わせにするお宅もある。ドレープより圧迫感がなく、お部屋が優しい印象になります」
フロントレースで軽やか
お気に入りのレースカーテンを存分に楽しみたいなら「フロントレース」という設置方法もある。通常とは逆で、室内側にレース、窓側にドレープを付ける。こうすることで「夜、カーテンを閉めても室内からレースが見え、ドレープへの透けも楽しめる。レースの効果で居室が軽やかな印象になるので夏場はフロントレースにしたり〝プチ模様替え〟を楽しむのもおすすめです」。注意点は、窓側のドレープカーテンが汚れたり、傷んだりしやすいこと。家庭でも洗えるタイプを選ぶとメンテナンスしやすい。
日中の大半を担うレースカーテンも、こだわって選ぼう!
県内最大級の品ぞろえ 海外ブランドも豊富
THE GRACE(沖縄市)
繊細な刺しゅうが美しい海外ブランドのレースカーテン。大胆な柄や個性的なデザインが多い
比較的安価で色・柄ともに豊富な「トルコレース」
県内で「日本フィスバ」のカーテンを取り扱うのはTHE GRACEだけ
7月にカーテン売り場を拡大してリニューアル。系列店舗の「maxplus」のカーテンコーナーと統合した。もともと「THE GRACE」で扱っていた海外ブランド製品などに加え、お手頃価格の既製カーテンもまとめて展示し、県内最大級の約1000点のレースカーテンがそろう。
同店のアドバイザー・新里周子さんは「カーテン生地の無料貸し出しもしています。実際の部屋で、他のインテリアとのバランスなどを確認できるので安心です」と話した。
◆問い合わせ/同店(電話=098・930・4700)
編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1912号・2022年8月26日紙面から掲載
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。