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2022年1月21日更新

[沖縄]DIYを取り入れる|暮らしが変わるホームステージング[14]文・写真/ヒガ タイシロウ (ホームステージャー2級、サンキストデザイン)

デザインやサイズなど、自由な発想で作れるDIY。部屋の演出に取り入れることで、より好みの空間が出来上がる。難しいと思われがちだが、既製品を参考にしたり、活用することでハードルも下がる。

DIYで自由な発想を形に

補修の方法も分かる

空間を演出する際、既製品だとデザインやサイズなどのバリエーションがどうしても頭打ちになってしまいます。

そこでおすすめなのが、自分で作るDIY。私の場合、空間のどこかに遊び心を入れるのですが、形・色・素材などで少し変わった物を取り入れることで、非日常の演出に役立っています。

一番のメリットは、「ここにこんなのが欲しいな」など、自由な発想で好みの空間にできること。また、全ての工程を見ているので、どこか不具合が出た際にどう補修すればいいかも分かります。その結果、長く使うことができ、愛着も湧きます。

既製品を活用しよう

DIYはハードルが高いと思われがちですが、初めての人はまず、既製品をマネしてみるといいですよ。

DIYをしていて感じるのは、「既製品はとてもうまく作られている」ということ。特に天板の取り付け方や、テーブルの脚などは、構造が難しかったりします。機能面でも優れているので、私も参考にすることがあります。

ゼロから作るのではなく、既製品に足していくのも手。例えば、私のガレージにあるカウンターは、もともとは不用品として処分されそうになっていた事務カウンターです。その上から廃材を貼り付けて作りました。

既製品を組み合わせるだけでも立派なDIYですし、今はホームセンターでカットサービスもあるので、意外とハードルは低いと思いますよ。

 圧迫感が出ないよう配慮&既製品のつくりを参考に 


5人家族の友人から「探しても見つからないので作ってほしい」と依頼されたダイニングテーブル。5人で座っても広々使うことができ、空間に圧迫感も出ないようにするため、直径は140㌢にした。素材は建具に合わせて木を使った。


既製品を参考にしたテーブルの脚。座った時に膝が当たらないよう、脚に角度がついている

置いた後の生活も考慮

実際に作る時に大事なのが、設計図を書いたり、置き場所をシミュレーションすること。中でもコンセントは、物を置いたときに隠れてしまいがちなので注意しましょう。

置いた後の生活をシミュレーションするのも忘れずに。例えば、物を置くことで圧迫感が出ないか、足をぶつけないかといったことです。壁際に机やカウンターを置く時は、照明の位置も考えて。自分の影で手元が暗くなる場合は、新たに照明を置いたり取り付けたりする必要が出てくることもあるからです。

そのほか、分からないことは、ホームセンターのスタッフや知り合いの大工に聞いてみましょう。部屋の間取りや照明の位置なども書いておくと、より具体的なアドバイスがもらえると思います。

ただ、失敗しても、そこからどう挽回するか考えるのもDIYの醍醐味。失敗を恐れずチャレンジして、好みの空間を作ってみてください。


 自由な発想&使い勝手を考慮 


キッチンの背後に設けたカウンター。通路まで伸ばすことで、対面で座れるダイニングテーブルとしても使える。もとの照明を背にすることになるため、カウンター上部に照明も取り付け、手元が明るくなるようにした。


ヒガさん宅のガレージ。DIYで好みの空間に仕上げた


 既製品をベースに 
カウンター。既製品の上から廃材を貼り付けて作った。もともとが事務カウンターなので、造りもしっかりしている。

 既製品の組み合わせ 
お香立て。既製品のボウルと箸立てを組み合わせ、水槽用の砂利を敷いて作った。

 自由な発想&使い勝手を考慮 

花ブロックに天板を載せたテーブル。キャンプでも使いやすいよう、ライトを取り付けるための出っ張りも設けた。


執筆者


ヒガ・タイシロウ/ホームステージャー2級。空間デザイナーとして2020年にサンキストデザインを設立。ラジオのパーソナリティーとしても活躍しており、現在はFM沖縄で「Connect」を担当。音楽活動ではスカバンド「THE BARCOX(バーコックス)」に所属。問い合わせはInstagramで「tai_higa」を検索

◆ホームステージングとは
片付けや掃除、インテリアなどの専門知識・技術を活用しながら、家を整えることで、暮らしの質や家の価値を高めること。(一社)日本ホームステージング協会では、ホームステージングの普及とその担い手であるホームステージャーの育成に力を入れている。詳しくは同協会ホームページ(https://www.homestaging.or.jp/

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1881号・2022年1月21日紙面から掲載

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