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2021年3月19日更新

引っ越し準備のコツ|暮らしが変わるホームステージング[5]

引っ越しシーズン真っただ中。そこで今回は、引っ越し時の荷物の整理の仕方や荷造りのコツなどを紹介する。新居での暮らし方をある程度決めてから梱包するのがポイントだ。
文/杉之原冨士子(一般社団法人日本ホームステージング協会 代表理事)

新居での暮らし想定し梱包


事前に家具の配置確認

3月、4月は引っ越しシーズンです。連載のタイトル通り、まさに暮らしが変わるタイミングとなります。
しかし、今まであった荷物の全部を持って行ってしまうと、せっかく快適な毎日になるはずだったのに「ほとんど変わらない」「かえって不便になってしまった」といったことにもなりかねません。

そうならないために最初にやることは、新居の部屋の使い方を決めること。「寝室」「子供部屋」「書斎」「納戸」など、間取りを見ながら生活動線をイメージし、決めていきます。

次に、今ある家具をどこに、どの向きに置くか考えます。これは、家具の幅や奥行きを測り、その大きさに切った新聞紙を新居に置くことでイメージがしやすくなります。

また、造り付け収納なども、クローゼットにハンガーが何本入るか、靴箱に何足入るのか幅や高さを測っておくといいでしょう。ここまでが引っ越し前に新居でやることです。
新居の各部屋の使い方とサイズがはっきりしたら、何をどのくらい持って行くか、それぞれの部屋に収まるように選んでいきます。部屋に収まらないものを別な部屋に持って行こうとすると、混乱する原因になり、探し物が絶えない状態になってしまうので注意。その物が「どうしても必要なものか」「大切なものか」「今後使うのか」を、もう一度考えてみましょう

 引っ越し前に新居で確認しておくこと 

・造り付け収納の収容量
棚やクローゼットなど、造り付けの収納にどれくらい収容できるかを確認する。例えば、クローゼットのポールの長さが90センチの場合、かけられるハンガーの数は、薄手の服なら30本、厚手なら18本が目安。旧居のクローゼットを参考にするのも手。

・部屋の使い方
間取りを見ながら、子供部屋、書斎、納戸など、部屋の使い方を決める。使い方が決まると、家具などの配置が決まり、その家具に収納する物も自然に決まってくる。

・家具の配置
家具の置き方を決める。家具の幅や奥行きに合わせて切った新聞紙を敷くと、「この向きにダイニングテーブルを置くとイスが引けない」「ベッドを置くとたんすが開かない」などが分かるので計画しやすくなる=左イラスト。事前に計画しておけば、引っ越し業者に運んでもらう時もスムーズに指示できる。


使わない物から梱包

荷物を梱包する際は、普段使わない押し入れのものなどから順番に。新居のどこに置くか分かるように、段ボール箱にはマジックで部屋の名前を書いておきましょう。箱に入れながら、同時に要・不要の仕分けをし、不要なものはゴミ袋に入れてしまいます。

箱を運びやすくするため、本や食器など重いものは小さな箱、おもちゃや衣類など軽いものは大きな箱を使いましょう。重いものは箱の底、軽いものは上の方に入れると箱自体の安定感も増します。

割れやすいものは、破損を防ぐ緩衝材に包んで梱包。段ボールの上と横に「ワレモノ」と赤マジックで書いておくといいでしょう。箱の中の隙間には新聞紙やタオルなどを詰めて、移動中に物が動かないようにするのも忘れずに。

荷造りは使用頻度が低くあまり使わない順に行い、新居での荷解きは使用頻度が高くすぐ使う順に行うと効率が良いです。引っ越してすぐに使いたいものなら、箱に「すぐに開ける」と書いておくと、引っ越し当日にお風呂に入ったり、コーヒーを飲んだりすることもできます。



 梱包しながら整理する 
梱包作業はモノを減らすチャンス。箱に詰めながら要・不要を仕分けていく。下図は、仕分ける方法の例として、モノを捨てるところから始めるのではなく、「使っているかどうか」を基準に整理する流れを示している。

              


 すぐに開ける箱の梱包のポイント 
引っ越し後すぐに使う物は、箱に「すぐ開ける」と書いたり、テープの色を変えたりすると分かりやすい。また、貴重品は箱に入れず、手持ちにする。

 引っ越し後すぐに使う物 チェックリスト(例) ​
□ 洗面、お風呂道具、タオル
□ 肌着、当日の衣類、寝具
□ 常備薬、化粧品、コンタクトレ ンズ
□ 筆記用具、はさみ
□ 飲み物、食料
□ コップ、皿、割り箸
□ 眼鏡、おくすり手帳
□ ウエットティッシュ、トイレッ トペーパー
□ ビニール袋、ごみ袋
□ マスク、消毒液

 梱包用のアイテム例 
【段ボール箱】

衣類やおもちゃなどの軽いものは大きな段ボール箱に入れる。
食器や本など重いものは小さな段ボール箱に入れる


【エアキャップ】

大皿や飾り物など、大きなものの緩衝材として使う

【ミラーマット】

食器などの小さなものの緩衝材として使う


引っ越しでモノを整理

引っ越し後は、共有部に個人のものを置かないことで共有スペースを広く使えます。
また、最初に収納用品などを購入しがちですが、どうしても必要になってから、収めるものや置き場所のサイズを測って購入するのが重要です。
引っ越し時は一番物が少ないと言われます。できるだけモノを減らし、スペースの広さを確保することが快適な毎日を送るための最初の一歩になるでしょう。



執筆者

すぎのはら・ふじこ/(一社)日本ホームステージング協会代表理事。運送会社に就職し、事務から営業、現場での梱包開梱まで担当。2011年に独立し、お片づけ・梱包会社「㈱サマンサネット」を設立。多くの現場経験からホームステージングの必要性を感じ、2013年、同協会を設立。

◆ホームステージングとは
片付けや掃除、インテリアなどの専門知識・技術を活用しながら、家を整えることで、暮らしの質や家の価値を高めること。(一社)日本ホームステージング協会では、ホームステージングの普及とその担い手であるホームステージャーの育成に力を入れている。詳しくは同協会ホームページ(https://www.homestaging.or.jp/
 

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1837号・2021年3月19日紙面から掲載

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