インテリア
2017年11月10日更新
住空間プロデューサーの上原牧子さんが暮らしを楽しむインテリア「アクセントクロスで彩り」
[文]上原牧子さん(住空間プロデューサー)Vol.8
年末年始に向けて、掃除や気分転換を兼ねて部屋の模様替えをしたいという人も多いのでは? 大がかりなことをしなくても部屋の一部の壁紙をアクセントクロスに張り替えるだけで、空間の印象をガラリと変えることができます。今回はアクセントクロスの選び方のコツなどをご紹介します。
空間の印象を手軽に変える
カラーコーディネートを楽しむ
アクセントクロスとは、一部の壁だけを違う色や柄に変えてアクセントを付ける壁紙のことをいいます。リーズナブルな価格で、短時間で簡単に部屋のイメージを変えることができるので年々需要が高まっています。
部屋のイメージを明確にする
たくさんあるクロスの中から何を選んでいいか分からないという場合は、部屋のイメージを明確にすることでデザインや色が選びやすくなります。
アクセントクロスを選ぶ際に失敗しないためのコツは次の三つです。
①何種類もの色や柄のクロスを組み合わせないこと
組み合わせ次第では落ち着きのない空間になったり、圧迫感を感じさせることがあるので気を付けましょう。お部屋のスタイルやテーマを基に選ぶのも楽しいでしょう。
②メリハリの利いた色、柄を選ぶ
ベースカラーを白やアイボリーなどの淡色系にすると、アクセントクロスが引き立ちます。ベースカラーに近い色を選ぶと、かえって目立たずぼんやりとした空間になってしまいます。
③大きめのサンプルクロスを取り寄せて、実際のお部屋で試してみる
大きめのサンプルクロスだと、既存の部屋の明るさでの見え方、床の色や家具との調和など具体的にイメージできます。
サンプルクロスは、メーカーのショールームなどでも確認することができますので、足を運んでみるのもいいでしょう。
白がベースカラーのダイニングに、ビビッドカラーのグリーンを加えることでカジュアルで明るい空間に
アクセントクロスにお気に入りのアートを飾って
色の組み合わせを楽しむ
色は人の心にさまざまな効果をもたらします。せっかくアクセントクロスを取り入れるなら、色の効果を活用したカラーコーディネートも楽しんでほしいと思います。部屋ごとにカラーコーディネートのコツをご紹介します。
ラグジュアリーな雰囲気のインテリアに合わせた柄物のアクセントクロスを一面に張って、ホテルライクなベッドルームに
【リビング・ダイニング】
楽しい雰囲気にしたい場合は、イエローやグリーンなどの明るい色を。シックにしたい場合は、ブラウン系やグレートーンの色をアクセントに取り入れると大人っぽくなります。
【寝室・書斎】
鎮静効果や集中力を高める淡いパープルやブルーのほか、ベッドリネンや小物に合わせてカラーコーディネートもオススメです。
【子ども室】
カラフルで楽しい柄やカラーを一面に。
【トイレ・洗面所】
水回りの狭いスペースには、清潔感を感じるブルー系のクロスがよいでしょう。
クロス選びやインテリアコーディネートで困ったときは、ぜひインテリアコーディネーターに相談してみてください=右囲み参照。
※写真は(有)ムーブプランニング提供
【水回り】
機能性クロスを活用しよう
トイレや水回りには消臭効果や汚れ防止、抗菌加工が施された機能性クロスを使うのもおすすめです。小スペースでも遊び心のあるアクセントクロスを取り入れるだけで、楽しい空間になります。
シンプルなお部屋が西海岸スタイルに変身!
Before
白一色だった空間が、ブルーのアクセントクロスと小物で西海岸スタイルに! プロの職人さんにお願いすれば、壁一面のクロスの張り替えがわずか3時間と、あっという間に完成です。費用はアクセントクロスと施工費で3万円ほど((有)ムーブプランニング)。
After
インテリアの悩み、気軽にプロに相談
沖縄県インテリアコーディネーター協会では、気軽にインテリアのアドバイスが受けられる「ちょこっと相談プラン」を展開している。実務経験3年以上のインテリアコーディネーターが、初回の相談を2時間5000円(延長1時間、追加2000円)で受け付け、提案、アドバイスする。コーディネーターによる自宅訪問、家具やカーテンなどを選ぶためにショップへ同行することも可能。
申し込みは同協会HPから。http://ic-okinawa.com
上原牧子さん(住空間プロデューサー)
うえはら・まきこ/(有)ムーブプランニング専務取締役。住空間プロデューサー。インテリアコーディネーター、二級建築士、アートライフスタイリスト、ライティングコーディネーターの資格を持ち、トータルで空間をプロデュースする。
◆上原牧子 オフィシャルWEBサイト
http://move-makiko.com
◆ムーブプランニング
098-860-3202
http://move‐planning.com
暮らしを楽しむインテリア
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1662号・2017年11月10日紙面から掲載
この記事のキュレーター
- キュレーター
- 比嘉千賀子
これまでに書いた記事:153
編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。