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2020年10月16日更新

【ひと】県支部長に就任 若手育成に尽力|仲村弘喜さん 日本造園組合連合会 沖縄県支部長

ことし7月、日本造園組合連合会沖縄県支部の支部長に就任したナカムラ造園土木の仲村弘喜さんは、造園工として約45年の経歴をほこる大ベテラン。「技術を伝承し、造園工の楽しさを伝えたい」と話す。優しい笑顔の奥に強い信念を秘め、業界をけん引する。

造園の楽しさや技伝える


仲村弘喜さん
日本造園組合連合会 沖縄県支部長


-日本造園組合連合会(造園連)とはどんな団体か
造園連は、庭づくりの伝統技能を今に伝える造園業者の集まりで、造園緑化団体としては日本で最大規模です。沖縄県支部には、民間の庭づくりを主に手掛ける約34社が加盟しています。

単に緑化ではなく「庭づくり」に主眼を置き、毎年技能講習などを行っています。県支部では今までに、法隆寺などにも用いられる「版築(はんちく)土塀」や沖縄の伝統竹垣「チヌブ」、赤瓦を用いた「瓦塀」の講習会などを行ってきました。

県支部にはベテランから新人まで多くの会員がいますが、特に青年部会が活発です。積極的に検定試験の勉強会を開いたり、小学校や地域に出向いて造園工の技を教えるなど、非常に頼もしい。彼らの頑張りや行政の協力もあることから、造園業の未来は明るいと思っています。

-仲村支部長は以前から若手育成に熱心ですが、その理由は?
単純に庭づくりが好きで、その楽しさを伝えたいんです。日本庭園の基本は「人工で自然を作る」ですが、奥が深く面白い。砂利で大海を、樹木で山を模(も)すなど、空間に物語を反映できる希有(けう)な仕事。
その楽しさは、職人として知識と技術を持っていなければ味わえない。支部長になり、昨年は建設マスターも受賞しましたし、技の伝承にはより力を入れたいです。

-今後の目標は?
県支部で「琉球庭園」の定義づけをしたいです。県産材を使うだけでなく技法や植栽まで、ある程度の枠を決めたい。そうすることで伝統技術が受け継がれ、プロの庭づくりが確立されていくと思います。

 


昨年、建設マスターを受賞
長年の活動や技術認められ



仲村さんは2019年、国土交通大臣が優秀な建設技能者を顕彰する「建設マスター」を受賞した=上写真。同賞は狭き門で、現場の経験が20年以上あり、無事故期間が3年以上ある人などの厳しい要件がある。関係団体が推薦した人を、さらに県が選考して、国土交通省へ推薦。さらに国交省の審査委員会が審査して顕彰者を決定する。
仲村さんは「身が引き締まる思い。こういった賞をいただくことは、照れくささやプレッシャーもあるけれど、積極的にもらって後輩に背中を見せたい」と話した。

 


なかむら・ひろき 1955年、金武町出身。県立北部農林高校を卒業後、地方公務員として勤務するが、「庭づくりを学びたい」と上京。東京の造園会社に約20年勤務したのち帰沖。1998年、ナカムラ造園土木を設立し、現在に至る。
◆ナカムラ造園土木 金武町屋嘉2432  
電話098・964・5670

 

取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1816号・2020年10月16日紙面から掲載

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週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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