[リバースモーゲージって何?]60歳以上対象 持ち家担保に老後の資金|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

スペシャルコンテンツ

特集・企画

2023年12月29日更新

[リバースモーゲージって何?]60歳以上対象 持ち家担保に老後の資金

最近、よく耳にする「リバース・モーゲージ」。従来、金融機関から借り入れするのが難しかった高齢者向けの金融商品だ。その仕組みと、金融機関や県内地銀で取り扱うリバース・モーゲージ型商品を紹介する。

特集・企画

タグから記事を探す


月々の支払いは利息のみ

「リバース・モーゲージ」とは、持ち家を担保にしてお金を借りるという金融商品で、主な対象は自宅を所有する60歳以上。ちなみにリバースとは「逆」、モーゲージとは「抵当・担保」などを指す。

一般的に毎月の支払いは利息のみで、元本は契約者の死亡後に担保物件を売却して一括返済する。「最初から自宅を売却するわけではないので、融資を受けた後でも自宅に住み続けられます」と琉球銀行の担当者は説明する。住宅金融支援機構の担当者は「一般的な住宅ローンよりも毎月の支払いの負担が少なく、年金収入の方にもご利用いただいています」。沖縄銀行の担当者は「住み慣れた環境を維持しながらお金を借り入れることができ、老後の生活にゆとりをもたせることができます」と話す。

資金用途は自由なものや、住宅資金に特定するものもあるが、事業性資金の利用は不可という場合が多い。

借入限度額は金融機関によって異なる。担保対象も一戸建てに限定していたり、マンションも対象にしていたりと幅がある。

リスクは、各商品の特性に応じて異なる点はあるものの、大きく3つ考えられる。

①担保評価額の下落リスク
契約期間中に担保の評価額が下がると融資限度額も下がる商品もある。その場合、融資が止まる恐れや早めに自宅を手放さなくてはならないケースも考えられる。

②金利変動リスク
変動金利が採用されている場合、契約期間中に金利が著しく上昇すると月々支払う利息が増えることも考えられる。

③長生きリスク
長生きするほど老後資金は必要になるが、限度額に達すると融資が受けられなくなる商品も存在し、その場合は自宅を手放さなくてはならない事態に陥る可能性もある。
-などが挙げられる。


【リバースモーゲージを扱う金融機関】
※下の各項目をクリックすると、詳しい記事が読めます。

①沖縄銀行「枠々セカンドライフ応援ローン」
②住宅金融支援機構「リ・バース60」
③琉球銀行「ゆうゆう人生60」



関連記事:
・[高齢になっても快適に①]レトロ建材で家具造作|好みの空間づくりを楽しむ
・[高齢になっても快適に②]今の家に住み続けるには|健康寿命を延ばす高齢期の自宅改修
・[高齢になっても快適に③]内階段生かしコスト圧縮|実家を2世帯住宅にリノベ

毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 年末年始特別号
第1982号 第2集・2023年12月29日紙面から掲載

特集・企画

タグから記事を探す

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2395

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る