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2022年4月29日更新

[建築系学科がある工業高校]美里工業(沖縄市)

美里工業高校(建築科)は
◆ほとんどが県内就職志向の中部出身者。目的がはっきりしているので、自主性がある。
◆バレーボール部をはじめ、運動部の強豪校でもあるため、部活も頑張っている人が多い。

美里工業(沖縄市)

※定員は40人、オープンキャンパスは7月13日と9月28日に予定。
過去3年間の進路状況/就職先は、㈱太名嘉組、㈱國場組、金秀建設㈱、大勝建設㈱、㈱九電工など。進学先は、琉球大学、沖縄職業能力開発大学校、久留米工業大学など。

自主的で活発部活も盛ん

美里工業高校の建築科について、城間克也先生は「中部地域を中心に、地元で頑張りたいという意識を持って建築科を選んでいる生徒が多い。従って活気があり、楽しんでいる様子だ」と話す。実際、卒業後は約3分の2が就職し、残りが進学となっている。

そのためか積極的な生徒も多く、生徒会の執行部に入ったり、行事を企画運営するなど、自主性があるという。「自分たちで気付きながら進めていくのは、ものを作る立場としてきっと役に立つ」


左官の実習の様子。職人の技術を直接見て学ぶことができる

部活動も盛んで、「特に沖縄代表として全国大会に出場するほどの実力があるバレーボール部をはじめ、野球、空手など運動部が強い。部活も頑張りたいと、離島や県外から入学してくる生徒もいる」

実習はプロから学ぶ

実習には他校と同様に外部講師を招く。例えば左官の実習は、県左官業組合連合会と連携。毎週、プロの左官職人から技術や知識を学び、アドバイスを受けたり、現場の様子を教えてもらう。「左官は特に女子生徒が興味を持ってくれる。中には、卒業後に技術を磨き、技能五輪で活躍した人もいる」

また、鉄筋・型枠においては、県建設業協会からサポートしてもらっているという。

美里工業には電気科や機械科、設備工業科といった建築に関する科がほかにもある。「建築科だからと建物だけ学ぶのではなく、建物の中の電気や設備など、科の枠を超えて幅広く学べる環境にしていきたい。そうすることでより深く建築を知ることができる。ものづくりに興味がある人には向いていると思う」。

 わが校のここがイイ! 

建築科3年の(左から)後藤梨聖さん、川満成さん、宮城旭陽さん

◆美里工業の建築科を選んだ理由
(宮城)将来、自分の家を自分で作りたかった。
(川満)オープンキャンパスの雰囲気がよかった。

◆大変なこと、良かったこと
(川満)初めて知る専門用語が多くて大変だけど、先生や友だちに教わりながら楽しく勉強ができる。実習を通して就職できるくらいの技術が身に付くので、卒業後に普通高校とは違うスタートラインに立てる。
(後藤)女子が少ない分早く仲良くなれるし、男女共に友だち関係を築ける。学校行事も盛り上がって楽しい。資格の勉強と普段の勉強の両立は大変だが、資格の合格通知を見るとすごく達成感を得られる。
(宮城)専門的なことが学べるし、資格も取れるので就職に向いている。工業高校で資格を取り、将来やりたい仕事を見つけるのも一つの手立て。資格の多さが就職活動にも影響するので、1年生の時からどれだけ資格取得に取り組むかが大事。

◆将来の夢
(後藤)県の土木建築部で働きたい。最初は目指すこともできないと思っていたけれど、学校や先生のサポートのおかげで目標に向かって頑張れている。

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○名護商工(名護市)
○浦添工業(浦添市)
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○南部工業(八重瀬町)
 


撮影・取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1895号・2022年4月29日紙面から掲載

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出嶋佳祐

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編集者
「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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