[建築系学科がある工業高校]名護商工(名護市)|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

こども絵画コンクール

スペシャルコンテンツ

特集・企画

2022年4月29日更新

[建築系学科がある工業高校]名護商工(名護市)

名護商工高校(建築科)は
◆従来の「電建システム科」の建築技術コースが独立する形で本年度から新設。今まで20人だった定員が、40人になった。
◆北部地域在住の生徒が多い。また、地元の就職会社から求人があったりと、地域のつながりが強い。

名護商工(名護市)

過去3年間の進路状況(建築技術コース時代)/就職先は、(株)照正組、(株)東恩納組、(株)太名嘉組、(株)AMS設計など。進学先は名桜大学、沖縄国際大学、沖縄職業能力開発大学校、日本文理大学など。
※オープンキャンパスは9月ごろ実施予定

本年度から定員が倍に

名護商工の「建築科」は本年度、新設された。昨年度までは「電建システム科」という名称で、電気技術コース20人、建築技術コース20人のクラス構成だったが、「建築技術コースは人気があり、定員オーバーが続いていた上、慢性的な人材不足を解消したいという建築業界の働きかけもあり、建築技術コースが独立する形で建築科を設立。定員も40人になった」と同科の江洲篤実先生は話す。


商業科の生徒との交流も
生徒はやはり「北部地域の子が多い。地元愛が強くて、『地域の役に立ちたい』という声をよく聞く」と話す。地元の建築会社が同校に求人を出すことも珍しくなく、「地域との結びつきが強いのも特徴」。

また、「商業科も有しており、生徒の交流もある」。例年、建築系の生徒が家具などを作って販売・展示をするイベントがあるが「売れるポップの作り方などを商業科の生徒がアドバイスしていた」と話す。

同校は資格取得に積極的に取り組む生徒も多く、放課後には資格取得のための特別講座が開かれている。「真喜志侑と燿の兄弟は、2年生のときに、建築施工管理技士補の試験に一発合格した。わが校で初めての快挙。その背中を追いかけてさらに2人の同級生が合格した」。真喜志兄弟は土木施工管理技士補の資格も取っている。

さらに学びを深めたいと進学を希望する生徒も増えている。「昨年度の就職、進学希望者数は半々でした」と江洲先生。進学にも、就職にも「専門性を磨くことは武器になる。ものづくりや建築に興味がある生徒は、工業高校も視野に入れてほしい」と話した。

 わが校のここがイイ! 

電建システム科3年(左から)真喜志燿さん、天久雄賀さん、真喜志侑さん

◆名護商工の建築技術コースを選んだ理由
(侑)DIYとかものづくりが好きだから。
(天久)中学のときから、「将来は居酒屋を開きたい。内装も自分でやりたい!」と言っていたら、先生がここをすすめてくれた。

◆大変なこと、良かったこと
(燿)普通科目と違って、新しく覚えることが多いので慣れるまでは少し大変。でも机に座っているばかりでなく、家具を作ったり校外で測量をしたりとアクティブな授業が多くて、楽しい。
(天久)実習が多く、自分の成長が形として見える。
1年の時は下手だった溶接や木工などもしっかり作れるようになってきた。そして今は卒業制作で居酒屋の図面を描いていて、夢に向かって前進している。居酒屋の名前は「がっぱ屋」。特に意味は無くひらめきで付けました(笑)

◆将来の夢
(侑)燿と猛勉強して、土木と建築施工管理技士補の資格を取った。卒業後は進学して、もう1ランク上の「技士」の資格を取りたい。将来は大手企業の現場監督になって、名護に大型商業施設を建てられたらいいな。


建築会社で活躍する卒業生

㈱太名嘉組に就職した金城颯さん
(同校 電建システム科建築技術コース2021年卒)

現在は、工事現場での仕事もパソコンでのデスクワークもあるが、高校時代に設計や施工まで幅広い分野を学ぶことができたので、割とスムーズになじむことができていると思う。先輩たちが話す建築の専門用語も、なんとなくイメージはつく。資格も取得できたし、高校で建築を学ぶことができて良かったなと思っている。

関連記事
○建築系学科がある工業高校
○美里工業(沖縄市)
○浦添工業(浦添市)
○沖縄工業(那覇市)
○南部工業(八重瀬町)
 


撮影・取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1895号・2022年4月29日紙面から掲載

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
東江菜穂

これまでに書いた記事:278

編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

TOPへ戻る