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2022年4月29日更新

[建築系学科がある工業高校]浦添工業(浦添市)

浦添工業(インテリア科)は
◆県内唯一の学科で、インテリアや福祉についての授業もある。
◆家具・建具製作にも力を入れていて、大型木工機械が充実。
◆女性徒が多く、工業高校には珍しく男女比率は6対4。
◆2023年度には定員が半分になり、建築科が新設される。

浦添工業(浦添市)

※来年度の定員は、インテリア科40人、建築科40人、オープンキャンパスは6月29日、7月27日の予定。
過去3年間の進路状況/就職先は、金秀建設、太名嘉組、屋部土建、藤田建築設計事務所、天童木工(山形県)など。進学先は琉球大学、県職業能力開発大学校、沖縄国際大学、福岡大学など。

県内唯一の「インテリア科」

県内で唯一、「インテリア科」を有する浦添工業。その名の通り、建築に加えてインテリアデザインや家具・建具製作などソフト面の授業が充実しているのが特徴だ。同科の仲座鉄也先生は、「他校の建築科にはない『インテリア計画』『インテリアエレメント生産』や『福祉とくらし』などの授業がある。美術系の先生もいて、色彩や陶芸などアートについても学べる」と話す。その代わり、建築法規や構造などの授業はない。

インテリアコーディネーターを志して入学する女生徒も多い。工業高校の建築系学科には珍しく「男女比は6対4」。

また、家具や建具などを製作するための大型木工機械も充実している。「あちこちの工業高校をまわってきましたが、木工系の設備はナンバーワンです」。レベルの高い作品を見て、同校を選ぶ生徒もいる。

進学と就職の希望者の割合は6対4。進学の希望者が多い理由として「学ぶ幅が広いので、進学して興味がある分野の知識を深めたいという声も多い」。

卒業製作も、他校は設計や木工が多い中、同校は金工や工芸(陶芸)作品もある。「毎年、12月ごろに県立博物館・美術館で卒業制作展が開かれている。学びの集大成。興味がある方はぜひ見に来てほしい」と呼びかける。

来年度は建築科も新設

来年度は、学ぶポイントを絞った科に再編される。インテリアや家具製作、工芸などにも重点を置いた「インテリア科」と、建築・設計・施工を主にした「建築科」に分かれる。定員はそれぞれ40人ずつになる予定だ。


(写図説明)毎年、12月ごろに行っているインテリア科3年生による卒業作品展。他校は木工や図面の作品が多いが、同科は金工や陶芸、ガラス細工などの工芸作品も多い

 わが校のここがイイ! 

インテリア科2年 知念珠音さん(左)、3年 謝花拓杜さん

◆浦添工業のインテリア科を選んだ理由
(謝花)中学生のときに、ニュースで同校の先輩が作った椅子を見た。座面がパズルになっていて、斬新なアイデアに感動した。僕もこんなカッコイイものを作りたい! と思って入学した。
(知念)母と祖父が建築系の仕事をしている。その姿に憧れて、工業高校に入った。浦添工業を選んだのは女子が多いからではなく、立地的に良かったから。

◆大変なこと、良かったこと
(知念)設計もインテリアも学べること。実習では陶芸をやっている。いろいろな授業があって楽しい。将来はインテリアコーディネーターになるか現場監督になるか迷っているが、両方の知識が身につけられるのでこの学校に入って良かったと思う。
(謝花)やっぱりものづくりが楽しい。今は家具製作の2級に挑戦している。実は木工でノミを扱っているときに、大きなケガをしてしまった。手のひらを7針縫った。注意しながら、諦めずに検定にチャレンジする!

◆将来の夢(謝花)県外に進学したい。そこで2級建築士の資格を取って、将来につなげたい。


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撮影・取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1895号・2022年4月29日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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