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2020年12月31日更新

快適におうち時間を楽しむ家|サイアスホーム(株)

[家族集いやすく漆喰でサラサラ|お住まい拝見]
Tさん(33)宅は、畑に囲まれたのどかな場所に建つ平屋。漆喰と無垢材に覆われて快適に暮らせる空間は、つなげて使える造りやコミュニケーションの取りやすい動線で、3人の幼い子どもたちとの時間を大切に過ごせる空間でもあった。

片流れの天井が印象的なリビング・ダイニング。壁や天井は漆喰(しっくい)、床は無垢(むく)のアカシアで柔らかい雰囲気


家族集いやすく漆喰でサラサラ

Tさん宅
補強CB造/サイアスホーム㈱

空気も澄んでいるよう

家族の手形をかたどったアプローチを通り、家族写真が迎えてくれる玄関に立つと、奥から子どもたちの声が聞こえてくる。壁・天井に施された漆喰や、床・建具に使われた無垢材が、一層ぬくもりを感じさせる。サイアスホーム(株)が手掛けた「無添加住宅」だ。

設計を担当した山根豊さんは「漆喰には調湿効果があり、においも抑えてくれる。床も仕上げは柿渋だけなので、木がしっかり呼吸してくれる」と説明。夫婦が同社を選んだ理由もこの点で、「以前住んでいたアパートは、湿気で床がぬれることもあったので、湿気を吸ってくれる漆喰は魅力的だった」と話す。 実際に暮らして1年以上たつ夫婦は「湿気を全然感じないし、空気も澄んでいるみたい。梅雨時期でもサラッサラです」と口をそろえる。

キッチン側から見たリビング・ダイニング。大きな窓と高い天井で開放的。和室とつなげて広々使える


キッチン。タイルが貼られた床は「高温スチーマーも使えるので、油はねなど汚れが落としやすい」と夫人。縦長の窓は床までの長さにすることで、光が床に反射し床全体が明るい。上部には小窓もあり、通風や外出時の換気に役立つ


片流れで効率よく通風

玄関を抜けるとすぐに、リビング・ダイニングがある。南側の庭に面して大きな開口部があり、隣の和室と一体化させて使うこともできる。さらに、北に向かって高くなる片流れの天井は最大高さ3.6メートルで、より開放的な空間を演出する。最上部にはハイサイドライトが設けられており、「開ければ南から入った風が効率よく抜けていきます」と山根さん。

そんな広々した空間で、3人の子どもたちは走ったり側転したりと元気に遊ぶ。時折、庭に出たり、子ども室に行ったりもする。キッチンから見守る夫人(35)は「家にいることの多い一年だったけれど、3人とも『おうち大好き』と言って、伸び伸び過ごしていましたよ」と笑顔を見せる。
 

玄関。壁際にトップライトがあるため、壁に光が反射し、空間全体が明るい。大きなシューズクロークがあり、玄関はいつもスッキリしている。家中の戸は全てつり戸で、「レールにほこりがたまることもなく掃除がラク」とTさん
 

キッチン裏の廊下。クローゼットとしての役割もあり、写真右手の干し場や奥の寝室からアクセスしやすい​


動線上の廊下にクローゼット

数年前、子どもが増え、アパートが手狭になってきたことから家づくりを考え始めた夫婦。夫人の実家の土地を一部譲り受けたことで、本格的にスタートした。

Tさんが求めたのは、家族とコミュニケーションがとりやすい家。「子どもと過ごせる時間は限られているから」との考えのもと、「帰宅時、リビングを通ってから各部屋に行く動線」「家族がリビングに集まるよう個室は小さくていい」「子どもの巣立った後も見据え、建物はコンパクトに」といったことも伝えた。

山根さんはそれらの要望を取り入れながら計画。「コンパクトにまとめるため、なるべく廊下を設けないようにした。西側に設ける際も単なる通路としてではなく、オープンクローゼットの機能も持たせた」と話す。夫人は「お客さんからクローゼットは見えないし、洗濯や着替えの動線としても便利」とお気に入りだ。

リビング・ダイニングと和室、子ども室なども、普段はつなげて広く使っているが、家族の成長や状況に応じて仕切れるようになっている。

建物を小さくした分、庭は広い。一角には家庭菜園があり、季節の旬を子どもたちと一緒に育てる。取材日には大根を収穫していた。Tさんは「家族との時間が何より幸せ。家を建てて良かった」と、おうち時間を楽しめる住まいに満足していた。


子ども室。限られた空間を広く見せるため、クローゼットは扉のないオープンタイプに。将来2室に分けるための仕切り部分に垂れ壁がないのも奏功している


和室。外からの視線を遮りつつ風を取り入れるため、道路側の窓(写真右上)は高い位置に設けた。造作家具や建具も、無垢材を使って大工が手作りしたもの


子どもたちがハンモックやボールなどで遊ぶ庭。夏にはプールも楽しんだ。左奥には菜園もある。将来、左側の土地に夫人の弟が家を建てる際には、柵を取り払って庭を共有する予定


外観。Tさんは「近所にはない色を使おう」とさわやかな青を選んだ


アプローチには家族の手形をはじめ、さまざまな模様をガラスで描いた。ガラスはNAHAマラソンの完走者メダルを砕いたり、Tさんの出身地でもある宮古島で拾ったシーグラスなどを使っている
 

トイレ。レンガ調のタイルと漆喰でオシャレに演出


[DATA]
家族構成:夫婦、子ども3人
敷地面積:279.34㎡(約84.5坪)
1階床面積:99.08㎡(約29.97坪)
躯体構造:補強コンクリートブロック造
用途地域:未指定
設 計:空間スタジオアンドワークス 山根豊
施 工:サイアスホーム㈱

問い合わせ
 サイアスホーム㈱
  電話0120・881・080
  https://www.saias-home.co.jp/


撮影/矢嶋健吾
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1826号 第2集・2021年1月1日紙面から掲載

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