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2016年12月30日更新

間取り自在 23坪建て売り|やっぱり家が欲しい!③

新築住宅を建てる際、コストを抑えるポイントの一つが小さく建てること。注文住宅や建て売り住宅を手掛ける(株)大成開発の田仲康太さんは、「コンパクトでも家族や暮らし方の変化に応じて間取りを変えやすいオープンな造りなら、長く快適に過ごせます」と話す。同社が西原町で分譲中の、鉄筋コンクリート造23坪の平屋から、小さくても長く快適に暮らせる家づくりのヒントを紹介する。

①大空間で広々開放的

可動式収納で間仕切り可能 アクセントクロス、間接照明で演出

建物の南側、対面式キッチンのあるLDKは、約27畳の大空間。道路に面した西側はプライバシーを考慮して小窓に。アクセントクロスと間接照明で空間を演出する

 オープン27畳LDK 


 仕切って二つに分割 

西側のスペースは、備え付けの可動式収納を移動して二つに分けられる。


②一間で可変性高く

仕切り壁やドアは必要時に
必要な時期に必要な空間に仕立てることで、新築時の費用を抑え、世代に合ったムダのない暮らしも可能になる。

 平面図 

基本の間取り。壁があるのは南北の洋間の間仕切りくらいで、オープンな空間が広がる。夫婦2人の新婚時代や子どもが幼いうちは空間を仕切らず、多目的かつ開放的な空間使いで。

 子育て期の間取りイメージ 
       
子どもが成長し、個室が必要な年齢になったら、LDKの一角を仕切り、壁やドアも付けて個室に。

 シニア期の間取りイメージ 
       
さらに、子どもが巣立ったシニア期なら個室の一室を畳敷きに変え、ゆったりくつろげる空間づくりも可能だ。



建物北側にある約10畳の洋間もオープン。右手には洗面室、その奥に浴室がある


玄関には、大容量のシューズボックスが用意されている


③ガス給湯設備で省エネ

住宅ローンの金利引き下げ効果も
住宅ローンの金利は、返済費用の圧縮に影響する。省エネ性の高いガス給湯器「エコジョーズ」を導入したことで、省エネ性などが高い住宅に適用される「フラット35s」の対象住宅に。最長35年の固定金利住宅ローンが、一定期間引き下げられた金利で借り入れができる。
 


家族と暮らしに合わせ
西原町幸地、モノレールの延伸で人気が高まる坂田十字路近くに建つ、鉄筋コンクリート造平屋建ての建売住宅。「家づくりの予算は、土地込みで3500万~4000万円」「多目的に広く使える空間があれば、寝室や子ども部屋は小さいか無くてもいい」。近年、同社に新築を依頼する施主に増えているニーズをカタチにした。
敷地面積57坪。建物は23坪とコンパクトにし、4台分の駐車スペースと菜園を設けた。室内は、玄関を挟んで北側に約10畳の洋室と水回り、南側に約27畳の大空間(LDK)があり、どちらもオープンな造りだ。
「新婚時代、子育て期、子どもが巣立った後で暮らし方や部屋の使い方は違います。ワンルームのような空間であれば、家族や生活の変化に応じて間取りを自由に変えやすい」と田仲さん。空間を広く多目的に使うも良し、仕切って個室を増やすも良し。最初にすべて造り付けるのではなく、必要なときに、必要なモノ、コトを取り入れるプランだ。
例えば、部屋を壁で仕切ったり、扉を付ける工事費は、15~20万円ほど。「逆に、既存の壁やドアを取り払う場合は、資材の処分費用なども加わるため割高になります」。間仕切りや収納は、好みの家具やインテリアを活用したり、DIYする方法も。ライフステージや予算を見据え、費用の掛けどころ、掛ける時期を整理することが大切だ。
設備選びもポイントの一つ。給湯に省エネ性の高いガス給湯器を取り付けたことで、最長35年の全期間固定金利住宅ローンで、一定期間金利優遇が受けられる「フラット35s」対象の住宅に。「最近はガス機器も多彩。設置面積がコンパクトで、設置費用もオール電化の4分の1ほどで導入できます。省エネ性能が高いので、日常の光熱費削減にも効果的」。

購入後、即入居できる
建売住宅の場合、契約後すぐに入居できる点も、トータルコストの面から考えると利点に。田仲さんは「当社では注文住宅の場合、契約から建築、引き渡しまでの期間は約1年半。現在、賃貸住宅に住んでいるなら、建て売りだと引き渡しまでに掛かる家賃が減らせます」と説明する。
同物件の販売価格は、土地付きで3980万円。同地域の土地単価は現在、坪約35万円で、土地価格は約2000万円。残りが建築費になる。「建売住宅はプランニングや施工のやり取りが社内で済むため、注文住宅で必要になる経費や時間が省ける。その分、建物に費用を掛けることができます」。
空間使いの自由度の高さ、生活する中で本当に必要なものを選び、プラスする視点は、「暮らしの楽しみにつながります」と田仲さん。したい暮らしとそれを実現できる必要な広さを知ることが、コストダウンのカギになる。


外観。駐車スペースを4台分確保し、菜園として活用できるスペースも用意

[DATA]
敷地面積:188.43㎡(約57坪)
1階床面積:76.53㎡(約23.15坪)
用途地域:第一種中高層住居専用地域
躯体構造:鉄筋コンクリート造壁式構造
設計・施工:(株)大成開発
[設計・問い合わせ先]
(株)大成開発
098-884-7905
 www.taisei-kaihatu.co.jp
 

 家の形はシンプルがベスト 
「鉄筋コンクリート造の場合、費用の8割は躯体工事に掛かります。家の大きさ(坪数)に目が行きがちですが、家の形をシンプルにすることでコストダウンできます」と田仲さん。最もローコストで済むのは四角い形。凹凸の多い複雑な形になれば、その分、壁の量や基礎の数が増えて材料費、工事費が掛かるからだ。
また、パイルでの地盤補強が必要になった場合、四角い形より凹凸のあるほうが必要な本数も増えるため、さらに費用はかさむという。コストダウンを考える際は、家の形も頭に入れておきたい。

 小さくても快適な家づくり 
優先順位決め、対話を
建築士事務所、建設会社へのアンケートから
建築コスト事情のアンケートから、小さくても快適な家づくりについて、建築士から寄せられたアドバイスを紹介する。
要望と予算のつり合いは不可欠ですが、少しでも自分の居心地の良い空間、例えば料理や趣味などをできる場を作ることは大切だと思います。優先順位を決め、譲れない部分を軸にプランを見直していくと、小さくてもすてきな家はできると思います。
◇ ◇ ◇
住宅建設への期待度は、住宅の大きさと比例するように思いますが、希望する規模に見合うだけの予算があるかは別問題。施主との綿密な話し合いを重ね、まずは住宅に望む優先順位を明確にすること。その上でできることとできないこと、そうしなければならないことを双方で確認、整理し、建築面積を抑えることへつなげるのが重要だと考えます。


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 年末年始特別号 第一集 第1617号・2016年12月30日紙面から掲載
 

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比嘉千賀子

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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。

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