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2025年3月14日更新

退去時と入居前のお掃除ポイント|プロが伝授 おそうじ術⑫

ハウスクリーニングを行う㈱サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、新生活を気持ちよくスタートするための退去前の掃除と新居の予防掃除を紹介します。

ハウスクリーニングを行う㈱サンジュの宇江城雄斗代表が、さまざまな場所・モノのお掃除術を紹介する。今回は、新生活を気持ちよくスタートするための退去前の掃除と新居の予防掃除を紹介します。

退去時と入居前のお掃除ポイント


 子  どもの入学や仕事の転勤など、3月はさまざまな理由で引っ越しをする方が多くなる時期です。

賃貸物件を退去する際は、管理会社が契約する清掃業者が入ることが多いです。そのため、自分で完璧に掃除をする必要はありません。しかし、部屋の状態によっては敷金の返還額が変わることがあります。ひどい汚れが残っていると敷金から差し引かれる可能性があるため、ある程度は清掃しておきましょう。



目立つ汚れを落とす

まずは退去時のお掃除ポイントです。完璧に掃除する必要はありません。目立つ汚れを落とすことが重要です。

キッチンはコンロの油汚れを落としたり、シンクの水あかやカビの除去などはやっておきましょう。

洗面所はホコリがたまりやすい場所。特に洗濯機周辺のホコリはしっかり取り除きましょう。洗面ボウルにカビがある場合は塩素系洗剤で落としておくのがポイントです。

リビングや寝室は、壁に目立つ汚れやシールがある場合は、自分で落としておくと印象が良くなります。最後に掃除機をかけることで、髪の毛やホコリを除去でき、より清潔な状態になります。


 

 退去時に掃除しておきたい場所 

★キッチン


□ガスコンロ・IHコンロの油汚れを落とす。アルカリ性洗剤がおすすめ。
□シンクの水あかやカビを除去。水あかには酸性洗剤、カビには塩素系洗剤(カビ取り剤)が効果的。
□戸棚の中を空にして拭き掃除。



★浴室

□排水口の髪の毛や汚れを取り除く。
□壁や浴槽の水あか・カビを落とす。塩素系洗剤を10分ほどつけ置きすると効果的。
□鏡の水あかを取る。酸性洗剤を吹きかけて30~60分ほど放置すると、落としやすい。



★トイレ

□便器の水あかや黄ばみを掃除する。トイレ用の酸性洗剤を使用して30分ほどつけ置きするとよい。
□床や壁のホコリ・汚れを拭き取る。



★洗面所

□洗濯機置き場周辺のホコリを取る。
□洗面所の拭き取りをする。
□洗面ボウルにカビがある場合は塩素系洗剤でしっかり落とす。



★リビング・寝室

□壁の汚れやシールを消しゴムや中性洗剤で落とす。
□床の掃除機がけ&水拭きをする。


 

予防掃除できれい長持ち

新しい自宅に入居する際には予防掃除しておくと、きれいな状態を長く保つことができます。

例えば家具を搬入する前にくん煙剤を使用します。使用後は掃除機かけや拭き掃除などが必要なので、ものが無い状態でやるのがおすすめです。

またトイレの換気扇やキッチンのレンジフードなどにフィルターカバーをしておくと、後々の掃除がぐっと楽になりますよ。


 

入居前には「予防掃除」 

①換気扇類にはフィルターカバーを設置
トイレやキッチンの換気扇などは、汚れる前にフィルターカバーを付けることをオススメします。フィルターカバーは汚れたら取り換えればOK。その際に軽く拭き掃除をすれば、きれいな状態を保ちやすく、お掃除が楽になります。


②くん煙剤で害虫対策

害虫発生が心配な場合は家具などの搬入前にくん煙剤を使用するのも手です。 使用後は30分以上の換気と掃除機かけ、拭き掃除などが必要になので、なるべくモノが無い状態でやるのがベストです。


③スキマ汚れを防ぐ専用シールを活用
コンロのスキマは油汚れがたまりやすく黒ずみやすい部分。またトイレの便器のスキマなど、スキマには汚れがたまりやすいもの。入居時のきれいな状態で各場所の専用のスキマシールを貼ることで汚れが入り込むことを防げます。


以上、退去時のお掃除ポイントと入居時にやっておきたい予防掃除でした。参考にしていただき、気持ち良く新生活をスタートさせましょう!




執筆者(うえしろ・ゆうと)
1995年、うるま市石川出身。株式会社サンジュ代表。同社ではハウスクリーニングのほか、料理などの家事代行業や庭掃除事業も行う。
(電話=0120・547・252)
http://sunju-okicaji.com/hp/


毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2045号・2025年03月14日紙面から掲載

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