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2025年1月4日更新

【プロがつくる庭】多種の緑で雑木林風 裏庭では収穫楽しむ|金勢造園

施工/金勢造園
Fさん宅(糸満市)

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 Fさん宅(糸満市) 施工/金勢造園 

多種の緑で雑木林風 裏庭では収穫楽しむ

琉球石灰岩のアプローチに沿って、多彩な花や木が目を楽しませてくれる。細い幹を複数伸ばす「株立ち」の木々で雑木林風に

花木や果樹 約30種
駐車場から玄関まで続く琉球石灰岩のアプローチ。その両側にシマトネリコ、カクレミノ、サルスベリ、ツバキなどが枝を伸ばす。

Fさんは「雑木林風にしてほしいとお願いした。自然な雰囲気にしたかった」と話す。庭師の知念政徳さんは「クロキやマツのようなどっしりとした木をあえて使わず、細い幹が複数伸びる『株立ち』の樹木を中心に植栽することで、狭いスペースでも木々が群生しているように見せている」と説明する。

 

高木や低木を「不規則ながらもバランス良く配置した。自然に見せつつ、寂しい場所がないようにしている」と庭師の知念さん


木々の足元にはクチナシ、ハギ、シャリンバイ、サンダンカ、サンゴアブラギリ、ツワブキなどさまざまな花木を植えた。「全部で30種類くらい入れている。沖縄の気候にあった植物を多種、混植することで雑木林的な雰囲気を演出し、四季折々楽しめる庭にしている」と話す。

日当たりが良い家の裏側は「収穫の庭」。レモン、マンゴスチン、シークヮーサー、ピタンカ、ミラクルフルーツなど南国果樹を植栽。一段下がったところには畑をつくった。「畑は今、土作りをしているところ。野菜やフルーツなどたくさん収穫したい」とFさんは笑顔で話した。


 

家の裏側は芝と果樹の庭。シークヮーサーなど「沖縄でも育てやすい果樹を入れた」と知念さん

一段下がった場所に畑をつくった


作庭/金勢造園
電話/098・946・7800
 


取材/東江菜穂
週刊タイムス住宅新聞 2025年新春号
第2035号・2025年01月04日紙面から掲載

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東江菜穂

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週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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