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2024年12月27日更新

【プロがつくる庭】観葉植物を地植え 南国リゾート風に|㈲繁樹園

施工/㈲繁樹園
福原さん宅(本島南部)

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 福原さん宅(本島南部) 施工/㈲繁樹園 

観葉植物を地植え 南国リゾート風に


パティオの庭。多種多様な熱帯植物が植えられており、足元にある琉球石灰岩の間からはボストンシダなどがあふれるように葉を茂らせる

花なくても華やか
建物と塀に囲まれたパティオ。その一角から亜熱帯の空気が漂ってくる。「せっかく沖縄でつくるんだから、南国リゾートの雰囲気にしたかった」と話す福原さん宅の庭だ。

植栽は、背の高いドラセナのソングオブインディア、大きな葉を風に揺らすアレカヤシやシンノウヤシ、葉がユニークなセローム、アグラオネマなど。濃淡さまざまな緑色に、アイチアカの赤紫、クロトンの黄、琉球石灰岩の白などが加わり、花がなくても華やかな庭となっている。



近くから見たパティオの植栽。葉の形や色が一つ一つユニーク。アイチアカの赤紫色の葉がアクセントになっている

それらは鉢植えの観葉植物として見かけることが多いが、福原さん宅では地面に直接根を張っている。それが、景観をより亜熱帯的にしているようだ。作庭した繁樹園の當間嗣泰さんは「病害虫に強く、沖縄の気候や土壌に合う観葉植物なら、地植えでもしっかり育つ」と説明する。

敷地を挟む道路沿いにも、東側は琉球石灰岩、西側は本部石を使うなど、それぞれ印象の異なる庭がある。隣家の庭に使われている植物や石を取り入れることで地域とつなげ、統一感も持たせた。

福原さんは「気持ちが落ち着き、リフレッシュできる」と、さまざまな表情の庭を楽しんでいる。

 


東側の庭。石がメインのロックガーデンや、芝庭など、グラデーションのように庭の表情が変わる

西側の庭は本部石の池にカンボジアーナやリュウゼツランなどの島々が浮かぶ


作庭/㈲繁樹園
電話/098・854・7672

画像をクリックすると、繁樹園のホームページに移動します​↓


取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2034号・2024年12月27日紙面から掲載

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東江菜穂

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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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