[トータルリビングショウから設備や建材、アイテムを紹介 ] 家に快適さと彩り 配管の劣化防ぐ|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

沖縄の住宅建築情報と建築に関わる企業様をご紹介

タイムス住宅新聞ウェブマガジン

家づくりのこと

家づくり

2023年11月10日更新

[トータルリビングショウから設備や建材、アイテムを紹介 ] 家に快適さと彩り 配管の劣化防ぐ

10月20日~22日の3日間「第37回沖縄県トータルリビングショウ」(主催・沖縄タイムス社、タイムス住宅新聞社)が宜野湾市の沖縄コンべンションセンターで4年ぶりに開かれた。配管の劣化を防ぐ装置、紙片を使った断熱材、室内を彩るアクリルアイテムなど記者が気になった製品を紹介する。

 配管の劣化防止装置 

配管更新費を大幅に削減



建築資材の販売や施工などを行う合資会社沖縄実業は、鉄の配管に赤さびの発生や酸化防止など劣化を防止する装置「NMRパイプテクター」を提案している。同装置は日本システム企画(株)が開発したもの。

取り付けの際には断水工事は不要で、リング状の金属装置を給水配管や空調冷温水配管といった配管の外側に取り付けるだけ。劣化防止の仕組みは(1)装置から発生する特殊な電磁波が配管内部を通る水の分子と共鳴して、多くの「水和電子」を生み、(2)電子が赤さびと結び付き、赤さびを人体に無害で管を腐食させない黒さびに変化させる、というもの。沖縄実業の担当者は「マンションの場合、配管更新は1戸あたり60~100万円ほどかかります。NMRパイプテクターはマンションの配管のうち1、2カ所に設置すれば、全戸数分の配管を保護できるので、更新費用が5分の1~10分の1以下に抑えられます」と説明する。

問い合わせは合資会社沖縄実業(電話=098・867・0145)。



 断熱材 

再利用した紙片で高断熱や防火


無垢(むく)材や漆喰(しっくい)など自然素材にこだわった木造住宅を手がけるAJF HOME(福岡県)は建材の販売もしている。同社は住宅の省エネ性能を高めるため、住宅にパルプを原料とする紙製品を再利用した断熱材「アップルゲートセルロース」を使っている。沖縄支店の宮里圭支店長は「細かく裁断した紙片を隙間なく詰めるので、天井や壁、床などから熱が逃げない高い断熱性能を誇る。加えて、結露防止や防音・防火性能などに優れた多機能な断熱材です」と話す。

特に火災が発生しても、他の部屋への延焼を1時間防ぐなど「省令準耐火」の認定を受けているため、火災保険は割安になる。「紙片を密度高く詰めるとき、化学製品の接着剤を使わないので、体にもやさしい」と宮里支店長。

問い合わせは同社沖縄支店(電話=098・851・7696)。



 ライトキャップ 

設置ラク アクリルで照明装飾


西崎ベースはアクリルを使い、情報や注意を視覚記号として表示する「ピクトサイン」を製造。その一つにダウンライトを装飾できる「ダウンライトキャップ」を提供している。

既製品のダウンライトの外径に合わせて、3種類のサイズを展開。デザインは30種類以上手がけている。同社の眞玉橋篤代表は「工事は必要なく、誰でも簡単に取り外しできます。素材もさびにくく見た目も長持ちします」と話す。ライトキャップはダウンライトのプレートに磁石でくっつくようになっており、落下防止のビスを打つだけで取り付けは完了する。アクリルの色やライトキャップのデザインで天井に映る光や模様が変わるので、室内のアクセントとなる。

問い合わせは同社(電話=098・852・3120)。
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1975号・2023年11月10日紙面から掲載

この連載の記事

この記事のキュレーター

スタッフ
週刊タイムス住宅新聞編集部

これまでに書いた記事:2128

沖縄の住宅、建築、住まいのことを発信します。

TOPへ戻る