企業・ひとの取り組み
2023年8月18日更新
【ひと+】土地の安全守るヒーロー|大知マン(大知建設)
2020年からスタートした特撮ドラマ「安全第一 大知マン」。主人公の大知マンが、地鎮祭ではらいきれなかった悪霊などと戦い、沖縄の平和を守っている。大知マンは「ショーなどを積極的に行うことで認知度を上げ、沖縄のヒーローとして当たり前の存在になりたい」と話す。
認知度上げ 沖縄の当たり前に
安全第一 大知マン(左)、大知マン シュタール〈プロフィル〉だいちまん/2020年に誕生した沖縄のヒーロー。パワードスーツに身を包み、土地の悪霊「ランドゼイラ」を退治する。正体は、ひげの生えたメタボなおじさんのサラリーマン。お酒が好き。
◆(株)大知建設
宜野湾市真栄原2-12-3 全島ビル1階
電話=098・943・9843
ー大知マンとは?
ドラマに登場する、沖縄の土地の安全を守るヒーロー。地鎮祭などで取り払えなかった悪霊「ランドゼイラ」を退治し、封印します。
背中のジェットで空を飛べるのが特徴で、必殺技は速く走って体当たりする「ダダダ大知ダッシュ」。封印する時には、直線を引く時に使う建築道具「墨つぼ」をベースにしたアイテムを使います。
大知マンシュタールは2号にあたります。
ー大知マンの正体は?
大知建広というサラリーマン。「遮熱の大知」という架空の建設会社の第三企画営業部の社員で、普段は家の形のかぶり物をかぶって、完成見学会の案内などをしています。
実は、同部署は秘密基地になっており、ランドゼイラが現れると、大知建広がパワードスーツを装着し、大知マンとなって出動します。
どこにでもいる普通のおじさんが仕事としてヒーローをしているので、終業時間ギリギリに出動する時には「残業決定やし」など愚痴をこぼしてしまうこともあります。
ちなみにこの会社は、宜野湾市にある大知建設がモデル。戦闘シーンも実際の建設現場を使って撮影しています。
ー制作のきっかけは?
大知建設の宮城裕一代表取締役と、大知建広役を務める翁長大輔さんのノリです。
2018年、もともと大知建設にいた家の形のマスコットキャラをCMで擬人化したのですが、それほど人気は出ませんでした。そこで宮城代表と翁長さんは「ヒーローっぽくしたら、子どもたちも楽しんでくれるはず」と盛り上がり、ドラマ化することに。すぐに撮影が始まり、20年から放送がスタートしました。
ー今後の目標は?
誰でも知っているような沖縄のヒーローになりたい。
これまでコロナ禍で知ってもらう機会が限られていました。それでも保育園に行けば子どもたちは喜んでくれるし、SNSには多くの応援メッセージも届く。県外から移住して大知建設に就職した人もいる。それらがとてもうれしく、やりがいにつながっています。
コロナも5類感染症になったので、今後は積極的にショーを開いて認知度をもっと上げたい。シリーズも10作目まで続け、沖縄にとって当たり前の存在になれたらいいですね。
ーよい子のみんなへ一言
ご飯をよく食べ、熱中症に気をつけて、安全第一に外で元気よく遊ぼう!
保育園訪問の様子。子どもたちが笑顔で喜んでいる
シーズン3が今冬放送予定
過去作は無料配信中
2020年、21年とシリーズを重ねてきた「安全第一 大知マン」。今年の冬にはシーズン3がOTVで放送される予定だ。
今回の見どころについて、翁長さんは「新キャストを迎え、これまで10話だった話数も12話にパワーアップ。ますます盛り上がっていく大知マンをお楽しみに」と呼びかける。
宮城代表は「『子どもたちを笑顔にするため、おもしろいものを』と思って始めたもの。子どもはもちろん、大人も楽しめる内容になっている」と話した。
過去作は、DVDやブルーレイが販売されているほか、動画投稿サイト「YouTube」で無料配信されている。
週刊タイムス住宅新聞
第1963号・2023年8月18日紙面から掲載