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2023年3月10日更新

映画やライブ 家で追体験|イマドキ ホームシアター&オーディオ入門⑫

ホームシアターやオーディオについて紹介してきた当連載も最終回。「ホームシアターのイマドキ需要」をお話しします。おうち時間の変化に伴い、ホームシアターやオーディオ需要にも変化が見られます。

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 ホームシアター&オーディオ入門⑫ 


「巣ごもり」終わるもホームシアター人気は続く
映画やライブ 家で追体験

 
導入考える人増加

連載を開始した1年前は、まだまだコロナが猛威を振るい、経済も先行きが不透明でした。

2023年になり、いまだ影響を受けている状況ではありますが「アフターコロナ」の背中も見えてきたようにも思えます。それに伴い「巣ごもり」という言葉が徐々に薄れてきたように感じるのは、私だけではないと思います。

ただ、「巣ごもり」という言葉や行動をきっかけに、家で家族や親しい人たちと楽しく過ごすことも重視され、「おうち時間」の概念が大きく変わってきたのは間違いないでしょう。

以前はぜいたく品と思われがちだったホームシアターやリビング・オーディオの導入にも、以前より前向きになってきたように思えます。



映画館やコンサートでの体験を、自宅で好きな時に好きなだけ「追体験」できるのもホームシアターやリビング・オーディオの魅力。周りを気にせず音や映像に浸ることで、新しい発見があるかも


周り気にせず楽しめる

一方で、ことし5月にはイベントなどの規制が大幅に緩和されるとあり、待ちに待ったコンサートなどのエンターテインメントを思いっきり楽しめるようになるでしょう。

ホームシアターはそうした「外での娯楽」と相反すると思われがちですが、そうではありません。

去年、最も話題になった映画は「トップガンマーヴェリック」だと思います。この作品は「映画館で何回も見た」という人だけでなく、映画館で見て「ブルーレイも買った」「配信で何回も見ちゃった」という人も多かったようです。

ホームシアターは、こうした映画館やコンサートの感動を「追体験」「新体験」できるのが最大の魅力です。周りを気にすることなく、思いっきり泣いたり笑ったりできる点も、結構大きなメリットです。

さらに、自由な時間に何度も楽しめます。

ユーチューブや動画配信、音楽配信などのサブスクリプション(定額利用)を高画質・高音質で存分に楽しめるなど、今後の「おうち時間」の最強アイテムの一つといえるかもしれません。


専門店で体感しよう

当連載は、「テレビの音をスピーカーから出したい」という単純な疑問から始まって、AVアンプ選びと活用法、シアター音響の歴史や最新音響技術、プロジェクターとスクリーンの関係、インストーラーの役目、そして最新のサブスクやアナログレコードの楽しみ方とひと通りお伝えしてきたつもりです。

しかし、紙面には限りがあり、すべてをお伝えすることはできませんでした。また、技術の進歩は早く、最新の動向が変化している部分もあります。

疑問や、もっと知りたいことがありましたら専門店へ相談してみてください。そして、1度この素晴らしいエンターテインメントの世界を、見て聞いて、体感することをおすすめします。

当連載が、「おうち時間」を有意義に過ごすお役に立てたのなら、この業界に携わるものとしては非常にうれしい限りです。=おわり



とうやま・ひろと/アバック沖縄店長。40年以上、オーディオやホームシアターの仕事に携わる。県内で手掛けたホームシアターは700件以上。好きな映画はレオン、ブレードランナー、グラディエーター。
◆アバック沖縄店 那覇市銘苅323-1
☎098・943・9178


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1940号・2023年3月10日紙面から掲載

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