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2022年3月4日更新

沖縄|【ひと】施主の人生観を設計に|謝名堂 愁さん|(株)謝名堂建築設計事務所 代表取締役

昨年、移転を機に社名を(株)謝名堂建築設計事務所に変更した謝名堂愁さん(37)。「創業から45年。父が設立した事務所を大事に受け継ぎながら、さらに発展させていきたい」と意気込みを語る。

柔軟性がある建築を提案

謝名堂 愁さん|(株)謝名堂建築設計事務所 代表取締役

謝名堂 愁 さん
(株)謝名堂建築設計事務所
   代表取締役



-社名を変更した理由は?
移転をきっかけに株式会社にし、強化、発展を目指していきたいと考えました。

父の背中を見て育ち、大学で建築を学んで、建築がすごく面白くなりました。父は物静かな人で、私に建築家になれと言ったことはありませんが、私が後を継いだとき、すごく喜んでいたと母から聞き、父が創業したこの事務所を守りながらも、父とは違う私なりの設計をしながら発展させていきたいと考えています。

-建築士としてのモットーはなんですか?
施主が住みやすい、満足できるような設計をするようにしています。そのために大切にしているのが打ち合わせ。人は皆、考え方や好みが違う。施主へのヒアリングを通し、ライフスタイルを理解して設計に落とし込みます。そのため、何でも相談できる話しやすい雰囲気づくりも大事です。

土地や場所など状況に応じた設計や、年を重ねながら住む人に合わせて柔軟に変化できる設計など、建築士だからこそできる提案もある。ただ私の考えを押し付けるのではなく、一緒につくりあげていく関係性を築くようにしています。

-今後の目標は?
住宅だけでなく、公共工事や教育施設も手掛けていきたい。保育園の設計に興味があります。

今後は若い人材も入れ、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、より多くの案件に関わり、会社の発展も目指していきたいです。


満足度の高い建築を
喜びの声が原動力


施主の要望でデザイン性の高い住宅を設計

「施主も施工業者も、みんなが喜べる建築を目指している。最後に、『謝名堂さんで良かった』と言ってもらえることが私の原動力」と語る謝名堂さん。3月には施主の要望で内部も外部も全てモルタル仕上げにし、ヘリボーン床を採用するなど、高いデザイン性でしゃれたショップのような新築住宅が完成予定=写真。施主の満足度は高く、「引き渡しを楽しみにしている」そうで、施工業者も「特徴がある現場の面白さとスムーズな進行を喜んでいた」と目を細める。謝名堂さんは施工後も、建物に不具合がないか確認するなどアフターフォローもしっかりと行っており、安心感のあるやりとりで満足度をより高めている。

〈プロフィル〉
じゃなどう・しゅう/1985年、中城村出身。一級建築士。福岡の大学で建築を学び、卒業した2007年、父親のオリジナル建築設計室に入社。15年、同社代表に就任。21年、事務所の移転を機に(株)謝名堂建築設計事務所に社名変更。趣味はバスケットボール。
◆(株)謝名堂建築設計事務所
宜野湾市野嵩2-24-22 201 電話098・892・3584


第1887号・2022年3月4日紙面から掲載

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