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2022年1月21日更新

沖縄|【ひと】35年の実績とスピード感|東江 安彦さん| (株)アーバンスペース 代表取締役

機械式駐車場のメンテナンスなどを手掛ける(株)アーバンスペースは、今年5月で創業35年を迎える。代表取締役の東江安彦さん(61)は「スピードと安全を意識しつつ、長く装置を使えるよう取り組んでいく」と話した。

駐車装置をメンテで安全に



東江 安彦 さん
(株)アーバンスペース 代表取締役


-事業内容は?
マンションやホテル、商業施設などにある機械式駐車場のメンテナンスや据え付け工事など。本島中南部では近年、広い土地を確保しにくいという状況もあり、省スペースで複数台の車が置ける機械式駐車場の需要が増えています。

その中で弊社の強みは、35年の実績とともに培ってきたノウハウと、スピード感のある仕事。特にスピードは重要で、機械が動かないなどの連絡が入れば、365日24時間、いつでもすぐに駆けつけます。お客さんは現場で車を出そう、あるいは入れようと待っている状態だからです。

-心掛けていることは?
社員に対して、安全への意識付けを徹底すること。

実は私は、もともとビル管理の会社で空調や電気の設備工事などを担当しており、この会社に来たのは約6年前。M&Aがきっかけでした。

未知の業種だったので当初は戸惑いましたが、弊社の仕事は利用者の安全に直接つながります。そのため、駆動用チェーンやジョイント部分といった見えにくい場所もきっちり点検するなど、普段から安全を意識できるような会社づくりを目指すことに。例えば毎日の朝礼や、社員全員での事務所清掃などを通して、コミュニケーションが取りやすくなるようにしています。

また、海に囲まれた沖縄なので、装置には塩害対策を施した部品を使用。メーカー側に提案することもあります。

-今後の目標は?
できるだけ長く安全に装置を使えるよう、しっかりとメンテナンス業務に取り組んでいきたい。そして、地域に根差しながら、国内の全メーカーを扱えるようになれるといいですね。


3千台超の装置を管理
古いタイプにも対応


メンテナンスの様子

アーバンスペースは現在、176物件で3424台分にもおよぶ機械式駐車場の管理を担っている(1月18日時点)。

それらを一つ一つ、3~4人体制で丁寧に点検。東江代表は「車を載せるパレットはワイヤやチェーンでつり上げられるのですが、それらが切れたりはずれたりしないよう、しっかりチェックすることで事故を防げます。きちんとメンテナンスを続ければ、長く安全に使うこともできます」。

また、不具合などが見つかった場合もすぐに交換できるよう、常に部品のストックをそろえている。「35年の実績があるから、古い型式のものでも対応できることがあります」と心強い。実際、30年以上前の装置が今も現役で稼働しているという。

〈プロフィル〉あがりえ・やすひこ/1960年、南大東村生まれ、浦添市育ち。県外の専門学校を卒業し、83年に(株)国際ビル産業に入社。2016年、(株)アーバンスペースの代表取締役に就任。国際ビル産業の常務取締役も務めている。二級建築士、第一種電気工事士、一級管工事施工管理技士。
◆(株)アーバンスペース 那覇市泊2-23-8 電話098・863・3630


第1881号・2022年1月21日紙面から掲載

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