庭・garden
2026年2月6日更新
民泊の料理に採れたてハーブ 夫婦手塩にかけた庭で“おもてなし” 沖縄・名護市の「赤がわらの家」|自分でつくる庭
このコーナーでは、施主自ら楽しみながら作った庭を紹介する。

民泊 赤がわらの家
山城義和さん・千鶴子さん夫婦(名護市三原区)
庭からあふれる おもてなしの心
山城義和さん・千鶴子さん夫婦が手塩にかけ
ブーゲンビレアやサンパチェンスなどが咲き誇り、華やかな庭。写真右側は義和さんが作ったテラス=1月30日撮影
庭の恵み民泊料理にも
海、山、川に囲まれた自然豊かな名護市三原区。中でも山城義和さん(71)、千鶴子さん(67)のお宅は、四方を山に囲まれ、圧巻の景色が広がる。その借景にも負けない華やかな庭は、夫婦でコツコツと作り上げた。
自邸で民泊も営んでおり、「お客さんに見せても恥ずかしくないようにしないとね」と義和さん。調理師免許を持つ千鶴子さんは「ここで取れたハーブや植物は、お客さまに出す食事にも使っている。だから庭というより、畑という感じ」と笑う。

花だけでなくパパイヤやキンカンなど果樹もあちこちにある。「時期になるとナスタチウムやバタフライピーなどが咲く。料理にも使っています」と千鶴子さん
広大な庭は、一歩ごとに多彩な植物が顔をのぞかせる。千鶴子さんは、高木の葉をちぎり「これはレモンユーカリ。いい香りがするでしょう?」、花壇の一角を指さし「これはナスタチウム。もう少ししたら咲くはず。食べたらピリッとワサビみたいな辛みがあるの」。義和さんはDIYした立派な門=下写真=を前に、「廃材の欄間とかも利用して作った。門の名前である『めーぬやーヌ』というのはうちの屋号。子や孫の世代にも伝えたくてね」。言葉の端々から、庭にかけてきた手間や愛情を感じた。

門は義和さんが手作りした。中央に掲げられた門名「めーぬやーヌ門」とは「うちの屋号」と話す
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人との出会いから人生広がり
来月オープンガーデン
名護市の東海岸に位置する「久志地域」では、2011年から春にオープンガーデンを開催しており、今年は3月14日(土)から始まる。
山城家は初回から参加している。義和さんは「当時、三原区の区長をしていたから、率先して参加した」と話す。「やっぱり、自分のためのガーデニングとは違う。その期間に合わせて花をいっぱいにしないといけない。その分、喜んでもらえるとうれしい」と話す。千鶴子さんも「お花好きの人たちとおしゃべり出来るのは楽しい」と声を弾ませる。
民泊も、多いときは月30人くらいが訪れる。「大変なこともあるけど、人との出会いから人生が広がった。今では生きがいになっている」と義和さん。「それに、どうせ酒を飲むなら、誰かと一緒の方が楽しいさーねー」と笑顔で話す。
第12回名護東海岸フラワーフェスティバル
オープンガーデン 3月14日㈯〜22日㈰
オープンガーデン 3月14日㈯〜22日㈰

オープンガーデンへの来場を呼びかける義和さん、千鶴子さん夫妻
●場 所/名護東海岸 久志地域13区19カ所(予定)
●日 程/3月14日(土)〜22日(日) 9時〜17時
●鑑賞チケット/500円(高校生以下無料)
●チケット販売先/わんさか大浦パーク、カヌチャリゾート、久志地域内共同売店など
●問い合わせ/090-9785-7832(NPO法人久志地域観光交流協会)
鉢植えも所狭しと並び、花いっぱいの庭

義和さん自慢のマツ。手をかけて吹き流しのように仕上げた

友人に譲ってもらった石で作ったアプローチ
◇ ◇
取材を終えたのは正午過ぎ。千鶴子さんが「あり合わせだけど、食べて行って」と昼食をふるまってくれた。華やかなプレート=下写真=には、野菜やハーブなど庭の恵みがたっぷり。味も絶品だった。
2人とも、もてなしのプロ。見どころいっぱいの庭には、夫妻の心使いがにじんでいた。

千鶴子さんが振る舞ってくれたランチ。自家栽培のハンダマのご飯やニンニク葉の炒め物、パパイヤやラッキョウ漬けなど彩りも豊か
民泊 赤がわらの家
住所/名護市三原173ー1
電話/090-9785-7832(NPO法人久志地域観光交流協会)
取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2092号・2026年02月06日紙面から掲載
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この記事のキュレーター
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- 東江菜穂
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編集者
週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。










