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2021年9月10日更新

沖縄|【ひと】沖縄に適した鉄骨造で製作|坂田 英之さん|(株)パークホームズ オキナワ 代表取締役

豊見城市の工場でトレーラーハウスやフードトラックなどの製造販売を行う(株)パークホームズ オキナワ。坂田英之(55)代表取締役は「うちのトレーラーハウスは塩害や台風に強い鉄骨造。沖縄仕様で提供しています」と話す。

県産トレーラーハウス

坂田 英之 さん (株)パークホームズ オキナワ 代表取締役

坂田 英之 さん
(株)パークホームズ オキナワ 代表取締役



-なぜ沖縄でトレーラーハウスの製作を?

以前、東京で輸入車の販売をしていたときにトレーラーハウスと出合いました。「この“移動可能な建物”を通して、日本でも新たなライフスタイルやアクティビティの提案ができるはず。ぜひ広めたい!」と販売を始めました。

当初は海外製(木造)の輸入トレーラーハウスを販売していましたが2007年、大好きだった沖縄に移住し、木造のトレーラーハウスがボロボロになっているのを目にしました。海外製の木造ハウスは塩害や台風、湿気に弱く、沖縄では5年と持たない。

そこで豊見城市に工場を構え、沖縄に適したトレーラーハウスの製造を始めました。

-御社のハウスの特徴は

鉄骨造です。さらにサビや腐食にめっぽう強い亜鉛メッキ加工をしています。普通の住宅の骨組みと全く同じなのでロフトを設けたり、窓の位置など自由度も高いです。

トレーラーハウスは、設置条件を満たすと建物ではなく車両扱いになる。設置も簡易的で売却も可能なので、移住者の住まいや離島の宿泊施設に、という要望も多いです。

-今後の目標は

環境に優しいZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)やオフグリッドハウスの基準をクリアし、脱炭素化に貢献しながら災害時にも生活できる独立型施設として使えるよう取り組んでいきたいです。

仮設住宅としても使えるので、市町村でも所有してほしい。普段は空いている農地などに置いて農業体験施設にしても良いと思います。通常、農地に建物を建てるのは転用申請が必要ですが、車両なので不要。いろいろな使い方を提案したいです。


実物の内覧も可能
豊見城市の工場で

同社のトレーラーハウスは豊見城市の工場で内覧可能。ただし、事前に電話予約が必要。「実際に見ると、トレーラーハウスのイメージが変わると思う」と坂田さん。ちなみに大きさは、最大で高さ4.2メートル×長さ11メートル×幅3.4メートル。室内は結構広く感じる。880万円~990万円(税込み)で販売している。

工場には大きなけん引車もある。「設置まで私たちプロが行う。設置の仕方次第で建築物と見なされる。知識と経験がある専門家に任せた方が良い」と話した。
豊見城市の工場にはトレーラーハウスやけん引車があり、ハウスの内覧もできる
豊見城市の工場にはトレーラーハウスやけん引車があり、ハウスの内覧もできる

トレーラーハウスの室内。ロフトの設置も可能。
トレーラーハウスの室内。ロフトの設置も可能。普通の建物と変わらない


〈プロフィル〉さかた・ひでゆき/1966年、東京都出身。明治学院大学卒業後、輸入車の販売に携わり、トレーラーハウスを販売する(株)パークホームズに勤務。2007年、沖縄に移住。15年、(株)パークホームズオキナワを設立。鉄骨造のトレーラーハウス製作を行う
◆(株)パークホームズ オキナワ 豊見城市豊崎1-1223  電話098・856・6666https://www.parkhomes-okinawa.com/


第1862号・2021年9月10日紙面から掲載

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