企業・ひとの取り組み
2021年7月2日更新
沖縄|【ひと】不動産の悩みに広く対応|友利真由美さん|(株)エレファントライフ 代表
不動産に関する相続、資産活用、税金などの相談に応じている(株)エレファントライフは今年6月、創業15年を迎えた。本紙で「マンション売買そうだんfile」も執筆する代表の友利真由美さん(44)は、「さらにニーズへ応えていくための組織強化を図りたい」と語る。
将来に向けて組織を強化
友利 真由美さん
(株)エレファントライフ
代表
-創業15年を振り返って。
不動産会社に勤めていた頃、不動産の活用や処分、資産形成、相続などの相談を受けることが多く、お客さまの立場でサポートする存在の必要性を感じていました。
当時、そのような専門業が沖縄にはなかったため、29歳の時、宅地建物取引士の資格を持つ、不動産に特化したファイナンシャルプランナー(FP)として起業しました。
創業当初はトライ&エラーの繰り返し。経験を積む中で、個々の事例に応じた解決策を提案できるようになり、その評価が口コミで広がって相談に来る人も増えました。お客さまから感謝の言葉やお手紙をもらうこともあり、喜びややる気につながっています。
-心掛けていることは?
常に公平であること。私の役目は問題のより良い解決につなげるため整理することです。不動産のことで親族ともめていたり困っている人は、誰が正しいかのジャッジを求めてくることが多いんですが、あくまで客観的に受け止めて解決方法を考えます。そのため、弁護士、税理士、司法書士など専門家と連携することもあります。
不動産を所有しながらも、仏壇やお墓を引き継ぎたくないという相談も増えているので、沖縄の墓事情に詳しい業者との連携も始めました。
-今後の目標は?
ニーズに応えていけるよう、会社の経営や人材育成も含め、継続を意識した取り組みを強化していきたいです。
不動産に関わる相談事は、お客さまの人生の一大事。そこに関わらせていただけるのは光栄なことです。今後も精進していきたいと思います。
コンサル部と不動産部設立
専門ホームページも開設
同社スタッフの武藤孝幸さん(左)と譜久元千晶さん(右)
友利さんは今年、社内にコンサル部門と不動産部門を設立した。その理由について、「オリジナルな方法でやってきたため、私だけの仕事になってしまい、限られた数しか相談に応じられなかった。会社を継続できる組織にするため、スタッフに任せる部分を増やし、事業承継も視野に育てていきたい」と話す。
2~3年前から経営について学んでいる友利さんは、理念を含めた経営計画を作成し、スタッフと共有。今後は、新たに立ち上げたコンサル部門専用のホームページ(https://tomomayu.com/)を活用しながら、「SNSや動画、セミナーによる情報発信にも力を入れ、会社の継続に向けた組織強化に取り組みたい」と話した。
〈プロフィル〉
ともり・まゆみ/1976年、宜野湾市出身。秀明大学政治経済学部卒。県外の大手不動産会社の沖縄支社に約2年勤務。退職後、2006年にFP事務所エレファントライフを設立。16年に法人化。FP技能士2級。上級相続カウンセラー、相続診断士。住宅ローンアドバイザー。
◆(株)エレファントライフ 浦添市仲間1-5-7 電話098・988・8247
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1852号・2021年7月2日紙面から掲載