企業・ひとの取り組み
2020年12月4日更新
沖縄移住を多角的に支援|佐藤 和代さん オキナワンスタイル(同) 代表
県外出身者のための沖縄移住サポートをするオキナワンスタイル(同)。自身の経験を生かしながら、対面やオンラインで相談にのる佐藤和代代表は「沖縄移住を成功させるため、移住後もしっかりサポートします」と力を込める。
人とのつながりに注力
佐藤 和代さん
オキナワンスタイル(同) 代表
-事業内容は?
対面やオンラインで、県外から沖縄に移住する人のサポートをしています。
例えば、住まいのアドバイス。店舗の新築や14回の引っ越し経験などを生かし、県内各地の特徴、県外とは異なる気候について伝えながら、物件探しを手伝います。
人とのつながり方も提案。私自身、県外出身で、沖縄の離島に嫁いだ当初は知り合いがおらず、言葉や食事といった文化の違い、スーパーや病院のない生活に戸惑いました。しかし、友達ができたおかげで、それらを楽しめるようになり、シングルマザーになったときも、ゆいまーるの精神で助けてもらいました。
そのため、移住後のサポートが大事だと考え、友達が開く教室やサロンを紹介するなど、人とつながるきっかけづくりに力を入れます。実際、一戸建てを購入した60代夫婦に公民館のサークルや行事への参加を勧めたところ、今では地域になじみ、沖縄らしい暮らしを楽しんでいます。
-今後の目標は?
「沖縄に移住してよかった」と思ってもらえるようなサポートをしていきたい。
沖縄移住の目的は人それぞれ。年齢や家族構成も違います。ウキウキした気持ちの人もいれば、ネガティブな気持ちの中で希望を求めてくる人もいます。コロナ禍でリモートワークが普及し、移住に拍車も掛かっています。
それぞれに寄り添う支援により、多くの人に沖縄を楽しんでもらいたい。そのためにも幅広い分野にアンテナを張り、勉強しながら自分も楽しんでいたいです。
離婚の相談窓口スタート
相談内容に応じた弁護士も紹介
今年10月、離婚についての相談窓口「Re:コンサル」が、不動産業の(有)とまとハウジングの新事業としてスタートした。
その中で佐藤さんは、自身の経験を生かし、離婚&移住アドバイザーとして相談にのり、相談内容に合った弁護士の紹介もする。共有不動産がある場合など、不動産については同社の川端ゆかり代表が対応する。相談は秘密厳守で、全国から受け付け可能。料金は2時間で5千円(税別)。
佐藤さんは「弁護士に相談する前、離婚についてちょっと悩んでいるときに来てほしい」と呼びかけた。申し込み・問い合わせは、Re:コンサルのホームページ(https://www.tomato-okinawa.com/rikon/)から。
Re:コンサルのホームページのトップ画面
さとう・かずよ/兵庫県出身。1988年、夫の実家がある座間味島に移住。離婚後も沖縄に住み続け、飲食店や宿泊業を営む傍ら、県外の友人からの移住相談を受けるのがライフワークに。2015年、オキナワンスタイル(同)を設立。
◆オキナワンスタイル(同)
電話098・988・4577
https://okinawanstyle.co/
取材/出嶋佳祐
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1822号・2020年12月4日紙面から掲載