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2016年6月10日更新

【第2回沖縄建築賞】奨励賞 住宅建築部門/「小規模世帯の住まい」(那覇市)/久高多美子氏(61)/東設計工房

第2回沖縄建築賞(主催・同実行委員会)の入賞作品がこのほど決まった。応募総数44点の中から、住宅建築部門は仲間郁代氏、一般建築部門は蒲地史子氏の作品が正賞に輝いた。入賞作品7点を紹介する。

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第2回沖縄建築賞には44点が応募(住宅建築部門32点、一般建築部門12点)。4月19日の書類審査で8点に絞り、同月16日~17日に現地審査を行った。17日の最終審査で、審査委員長の古市徹雄氏を含む審査委員7人が議論を重ね、正賞に住宅部門は仲間氏、一般部門は蒲地氏の作品を選出した。40歳以下の若手建築士が対象の「新人賞」は蒲地氏に決まり、正賞とのW受賞となった。住宅・一般両部門から正賞に次ぐ作品に贈られる「タイムス住宅新聞社賞」には、島田潤氏の作品が選ばれた。表彰式は6月3日(金)午後2時から、那覇市のタイムスギャラリーで開かれる。


 奨励賞  
 住 宅  小規模世帯の住まい 【那覇市】 久高多美子氏(61)

那覇市内の住宅地、幹線道路より低い敷地にある平屋建て住宅。躯体壁はコンクリート、屋根は暑さ対策にもなる木造小屋組みの混構造で、明るさと涼を取り込む。空間のつながりで多彩な暮らしも演出できる。(東設計工房)

 

審査講評
風、光、眺め 豊かに溶け込む


木造屋根が生む豊かさ
居間・食堂兼用テーブルとキッチンに寝室、和室だけの小住宅だが、中に入るとその言葉以上の巧みな空間の広がりを感じる。
LDKの屋根部分だけに掛けられた、混構造となる木造の小屋組み。そのディテールが生み出した高さの広がりやリズミカルな垂木の表現、決して広くないLDKの横幅に対する小屋組みまでの高さが、豊かな空間を生み出している。
  木造小屋組みのかけ方、和室のディテール等々、設計者がこれまで培ってきた美しいディテールが凝縮された心地よい空間を持つ小住宅である。




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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞 第1586号・2016年5月27日紙面から掲載

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