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2024年2月9日更新

莢(さや)笛で季節の遊び|カラスノエンドウ・ソウシジュ|身近で見られる帰化植物(11)

文・写真/比嘉正一
海外から入ってきて、今では県内で普通に見られる帰化植物を解説。今回はマメ科の「カラスノエンドウ」と「ソウシジュ」を紹介します。昔はカラスノエンドウの莢(さや)を笛にして遊んだものです。


莢笛で季節の遊び
「カラスノエンドウ」「ソウシジュ」

カラスノエンドウ(ヨーロッパ原産)
カラスノエンドウの草姿
 
春ごろにピンク色の小さな花を咲かせる

 

カラスノエンドウの莢で作った笛
 

莢でピーピー笛

カラスノエンドウの和名は「ヤハズエンドウ」、方言名は「ガラサマミ」です。高さ20~60センチに成長する1年生草本で、1~3月ごろに長さ3センチほどの細長い莢(さや)を付けます。

ヨーロッパ原産で県内でも野生化しており、道、畑、公園などで普通に見ることができます。しかし、最近は都市化に伴い減ってきたように感じます。先日、知人に「カラスノエンドウを緑肥に使いたい」と言われて探しましたが、思ったほど多くは見つかりませんでした。

莢の種を取り除けばピーピーと良い音がなる笛になります。昔は、こうした季節の遊びがたくさんあったものです。


 

ソウシジュ(台湾、中国南部、フィリピン原産)

初夏に黄色い花を咲かせるソウシジュ



平和創造の森公園に生えるソウシジュ。成長が早いのも特徴


広く帰化し野生化

「ソウシジュ」の名で知られる「タイワンアカシア」は台湾~中国南部、フィリピン原産の植物です。高さは5メートル~20メートルにも達する常緑の高木。花は黄色で、春から初夏にかけて咲き、花粉が飛ぶとむせるほどです。

公園、街路、畑、林道周辺に植えられていて、広く帰化し野生化しています。成長が早く防風林としても有用なので、かつては盛んに苗が作られてきました。

しかし、近年では沖縄県対策外来種リストに入っています。
 


 

2月~3月の公園情報


【名護城公園(名護市)】
◆食べられる野草の観察と野草料理の試食会

2月17日(土)午後1時30分~同4時
料金/2000円 定員/15人(対象大人)

講師/比嘉正一氏(学芸員)、下地富士枝氏・岩田亜久里氏(野草料理人)

※園内を散策しながら食べられる春の野草、毒植物の観察を行う。観察会後は野草料理の試食会もある。

(電話=0980・52・7434)


【平和創造の森公園(糸満市)】
◆帰化植物自然観察会

2月24日(土)午前9時30分~同11時
料金/1000円

講師/比嘉正一氏(学芸員)

※平和創造の森公園には多種多様の帰化植物が生育している。入ってきた背景、自生種との関係など、帰化植物ならではの勢力拡大の秘密を探る。今回はマメ科を中心に観察と解説を行う。 

(電話=098・852・4033)


【沖縄県 県民の森(恩納村)】
◆シダ植物観察会

3月2日(土)午前9時30分~同11時
料金/1000円

講師/豊見山元氏(シダ植物愛好家)

※県民の森には多種多様なシダ植物が生育している。特に散策で人気の高い渓流コースは種類・数とも豊富。シダ植物の魅力について学ぶ。

(電話=098・967・8092)


【中城公園(中城村)】
◆盆景作り体験

3月9日(土)午後1時30分~同3時
料金/2000円 定員/10人(対象大人)

講師/仲田実氏(沖縄有用植物研究会理事)

※身近にある材料で緑のある盆景を作る。流木にコケをはり、小さな植物を植え、自然を造形する。

(電話=098・935・2666)

※諸事情で日時が変更になる場合があります。問い合わせ先にご確認ください。





比嘉正一さん
執筆者
ひが・まさかず/1956年浦添市生まれ。月刊誌「緑と生活」、東南植物楽園勤務を経て沖縄県県民の森(恩納村)の所長、沖縄昆虫同好会会長、NPO法人沖縄有用植物研究会理事

毎週金曜発行・週刊タイムス住宅新聞
第1988号・2024年2月9日紙面から掲載

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