規模大きなリノベは住宅ローンで|今ある家をバージョンアップ[39]|タイムス住宅新聞社ウェブマガジン

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2024年1月12日更新

規模大きなリノベは住宅ローンで|今ある家をバージョンアップ[39]

文・鈴木良暢/リノベーション協議会沖縄支部 会員、(株)TeachPlus

case39「リノベーションで使えるローン」

リノベーションの際によくある問題として、「誰の名義の物件か」「ローンを組むなら、どんな種類があるのか」「住宅ローンとリフォームローン、どちらを使えばいいのか」など、工事を進める第1歩として考えなければいけないことがあります。今回はその中から、リノベーションで使える住宅ローンの種類と、昨今の建築費高騰に対応する方法を考えていきましょう!
 

◆相談&課題
築35年になる自宅のリノベーションを検討しています。
どんなローンが使えますか? 特徴や利用の際の注意点は?


使えるローンは3種類

リノベーションの住宅ローンとは、既存の住宅を改修・リフォームするための資金を借りるためのローンです。通常の住宅ローンと同様に、リノベを予定している住宅やその敷地を担保に、銀行や金融機関から借りることができます。また中古物件を購入して改修する場合、物件取得費とリノベーションのための資金の両方を借りることも可能です。

リノベーションで使える主なローンは①住宅ローン、②リフォームローン、③フリーローンの3種類=表参照。一般的には工事範囲や規模が大きく費用もかかるリノベーションは①、キッチンやトイレなど限られた範囲や設備交換といったケースには②、少額だけど急を要する支払いが出た際は③を選ぶことが多いようです。ただし使える商品や条件は金融機関によって異なるため、窓口で相談するのがお勧め。場合によってはリフォームローンやフリーローンを利用することもあるので、特徴を押さえておきましょう。


 
借入可能額・金利・返済年数に差

1.住宅ローンで対応する

リノベーションを予定している①住宅の耐用年数から借入可能額を割り出す場合と、②借り入れを予定している人の年齢や年収といった属性で割り出す場合では、結果は全く変わってきます。

例えば相談者のように築35年の自宅をリノベーションする場合、①だと金融機関ごとに建物の評価が違い、耐用年数は概ね12~30年くらいの範囲で設定されることが多いです。借入金額もこの年数に応じることになります。一方で②の場合は、建物の築年数を問わず35年の住宅ローンを組むことも可能です。ただし、新築時に住宅ローンを利用している場合、住宅ローンの追加融資を受けることとなり再審査が必要になるため、費用と時間がかかります。先に抵当権設定をする金融機関の場合は、新たに住宅ローンを組む必要がある場合もありますので、ご注意ください。

2.リフォームローンで対応する

住宅ローンと違い無担保融資になりますので、金利や年数はどうしても厳しくなっていきます。リフォームローンを利用する場合は1500万円以下が目安で、15年以内の返済を希望する方は対象になりますが、金利は3%前後くらいのものが多いです。

3.フリーローンで対応する

住宅ローンほど金利は低くありませんが、銀行や金融機関によっては住宅ローンを利用中でも使える商品などもあるので、お使いの金融機関で確認してみるのも良いでしょう。少額の場合、こちらの方が手続きなどスムーズに進む場合もあるので、借入希望額によって検討してみてはいかがでしょうか?


建築費高騰で予算オーバーも

最後に、最近の建築費高騰の影響や追加工事などで、リノベーションの最中に、工事費用が住宅ローンの借入額をオーバーしてしまうケースも出ています。自己資金で対応できない場合、どうしてもローンを利用することになると思います。上記のローンの特徴を押さえて自分に合った組み立てをお勧めします。



執筆者
すずき・よしのぶ
(株)TeachPlus 営業企画部課長。不動産売買・リノベーション・資金計画・相続問題など幅広く対応している。電話=098・882・1001    


■リノベーション協議会とは 消費者が安心して既存住宅を選べる市場をつくり、既存住宅の流通を活性化させることを目的とした団体。全国800社弱の企業などが参画している。
https://www.renovation.or.jp

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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1984号・2024年1月12日紙面から掲載

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