お住まい拝見+
2025年11月28日更新
[お住まい拝見+]陰陽の調和をデザインの哲学に オリエンタルリゾートへとリノベーションした、沖縄の築35年のコンドミニアム|Marcai Design Ltd
このコーナーでは、巻頭企画「こだわリノベ」や「お住まい拝見」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。
陰陽の調和で美観も快適さも

寝室とリビング 大ぶりのスタンドライトで緩やかに区分け。ベッドサイドや棚に配置したスタンドや燭台(しょくだい)が、穏やかな光を届ける。ベッド脇の収納扉はラタン(陰)。リビングは、自然光と観葉植物で開放感を高める
Marcai Design Ltd
築35年のコンドミニアムを、自然に寄り添うオリエンタルリゾートへとリノベーションしたレイチェルさん。沖縄の自然観や琉球風水に通じる思想を背景に、陰陽の調和をデザイン哲学として応用。自然素材と光、色と質感の対比で、穏やかさと華やぎが両立する豊かなリゾートライフを生み出している。
寝室(陰)は、バンブーのヘッドボード、麻のベッドカバー、スタンドライトで陰の氣を高め、穏やかな空間に。リビング(陽)は白やガラス(陽)を用い、自然光(陽)を取り込み、開放感を生む。浴室(陰)は、壁の大判タイルの明るさで陽の氣をプラス。タイルの石目を右上に流れるよう柄合わせし、艶消しゴールドの水栓を添えて運気の上昇を意匠に込めた。


撮影/比嘉秀明 取材/比嘉千賀子(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2082・2025年11月28日紙面「今月の表紙から・2025年11月」より掲載
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2082・2025年11月28日紙面「今月の表紙から・2025年11月」より掲載














