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2025年10月31日更新
沖縄の小学生が画用紙に「建てた」夢の家 応募総数293点から最優秀賞に選ばれた作品は【第10回こども絵画コンクール】
「あったらいいな、こんな家」をテーマに、県内の小学生から絵画作品を募集した「第10回こども絵画コンクール」。応募数293点の中から入賞13点入選168点が決定した。

「こども絵画コンクール」(主催・タイムス住宅新聞社、共催・インテリア産業協会沖縄支部)は県内の小学生から夢の家を描いた絵を募り、優れた作品を表彰する。第10回は293点の応募があり、那覇市立松島小6年の中村桔梗さんの作品が最優秀賞に選出された。10回目の大会にふさわしいハイレベルな作品が数多く見受けられた。
海の中楽しむ家族の笑顔



中村 桔梗(ききょう)さん 松島小6年(那覇市)
『カラフルくらげの家』
水族館でくらげを見た時、すけている感じがきれいだなと思ったのでくらげの家を描きたいと思いました。くらげの足をつなげて、他のくらげと行き来できるようにした事と、くらげのすけ感や立体感を表現するために色使いを工夫しながらぬりました。
◇◆受賞コメント◆◇
小学校3年生から応募を始めたコンクールで、最優秀賞を受賞できてとてもうれしいです。応募最後の年だったので、今までの集大成になるような絵を描こうという気持ちで頑張りました。くらげのゆらゆらとした質感や色使い、大好きな家族の笑顔をこだわって描きました。これからも楽しく絵を描き続けたいです。
審査講評 くらげと海の色使い見事
◆くらげをモチーフにしたアイデアに海の深さを感じます。パステルカラーが付け足され、透けた感じの絵は沖縄の海の癒やしがたっぷり感じられます。壁の模様もすてきです。ベッドもぐっすり眠れそうなデザインですね。すぐに生かせそうです。くらげの足でくらげをつなぐ発想で部屋をつなぐのも楽しいですね。笑顔で暮らす家族が海の中で楽しく行き来できそうです。全体の青い色合いと緑・紫の使い方が高学年らしく素晴らしいです。おめでとうございます。(金城)
◆くらげの透明感がよく表現され、とてもきれいな絵でつい見とれてしまいました。家の中で飛び跳ねてる子どもたちと一緒にくらげの家が「フワッ」と画用紙から飛び出てきそうです。透明感を出すのは難しかったでしょうね。海の色使いなど、細かな工夫がされ上手に描かれています。ベッドやテーブルもくらげの形になっていたり、他のくらげの足をつないで移動したりとアイデアが面白いです。本当に透明感や色使いがすてきで目を引きました。表現力、技術力ともに優れており、最優秀賞に選びました。(山城)
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友利 璃良(りおら)さん 鏡原小3年(宮古島市)
『スイーツハウス』
私は大好きなスイーツをたっぷりつめこんだ家をかきました。10人家族なので、みんなが幸せいっぱいな気持ちになるように、家族が好きなスイーツを選んでカラフルに仕上げました。1階のリビングにあるマカロンの椅子が、私のお気に入りです。今はマンションに住んでいるので、住みたい家を想像しながら描くのがとても楽しかったです。
審査講評
ガラスのケーキドームのお菓子が、ベッドになりいすになり、本当に見ていても楽しいアイデアです。笑顔になるのは間違いないです。家族が見ただけで笑顔になる良い方法ですね。すぐ、みんな部屋に集まって楽しくお話が始まりそうです。ポジティブに許し合える会話になりそうです。描いていても笑えて楽しかったと思います。素晴らしいです。(金城)


金城 由依奈(ゆいな)さん 屋部小2年(名護市)
『生きものとくらせる家』
わたしはどうぶつが大すきだから、どうぶつたちとあそべるお家をかきました。だけど、日本にいるどうぶつだけじゃさみしいので、せかいのどうぶつもかきました。ベッドには魚がすいすいおよいでいて、その上はすいぞくかんよりもキレイな魚が見られます。この絵でしょうがとれて、とてもうれしいです。
審査講評
「わっ!」どうぶつがいっぱい! たくさんのどうぶつにかこまれてとても楽しそうですね。家の中が木のどうぶつ、海のどうぶつ、日本にいないどうぶつと三つに分けてあり、さらに家の外には身近などうぶつが描かれています。ものすごく考えて描かれている絵でとても感心しました。大好きなどうぶつたちと一緒に暮らせたら、毎日がハッピーですね。(山城)
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栁堀 由樹(ゆき)さん 今帰仁小5年(今帰仁村)
『夜のツリーハウス 動物たちのすみか』
私は自然が好きなので、好きな動物や植物と一緒に暮らしている様子を描きました。工夫した所は、絵に奥行きが出るような色塗りと、葉っぱを一枚一枚ていねいに塗り分けた所で、一番時間がかかりました。2回目の優秀賞をもらい、とてもうれしいです。
審査講評
動物、生き物の好きさが存分に伝わる。ヤンバルクイナやフクロウ、ヤシガニ、昆虫、草花がちりばめられ、自然や生き物に囲まれて過ごす理想の生活は、楽しそうだ。森の生き物の特性をとらえ、時間を夜に設定したこだわりも素晴らしい。家具や照明、部屋の奥行きもしっかりと描れていて、こんな家に住みたいという気持ちが表現されている。(宮城)


羽地 望衣(もえ)さん 与儀小1年(那覇市)
『ロケットハウス』
ロケットのおうちで、かぞくみんながごはんをたべたり、あそんだりできるへやがあったらおもしろいと思ってかきました。がんばったところは、さいごまできれいに色をぬったところです。いっぱいじかんをかけてかきました! たくさんの人に見てほしいです! しょうがもらえてよかったです!
審査講評
この家で暮らす家族はみんな笑顔でとても楽しそうに表現されています。寝室・ダイニングルーム・子供部屋など各部屋の様子も丁寧に描かれています。背景まできちんと描きこまれていて素晴らしいと思います。地球を飛び出して宇宙にまで思いをはせている発想はいろいろな可能性を感じられます。宇宙人とも仲良く暮らせる未来は来るのでしょうかね?(江橋)
金城明美審査員長による総評
ポジティブな未来へと

第10回開催おめでとうございます。このコンクールを通してアイデアを生み出す良さを感じてくれた多くの子どもたちは前向きに成長してくれました。
住宅新聞見出しにもあった「画用紙に建てた夢の家」は、ポジティブな未来へ向かっています。沖縄海洋博や大阪万博も「海の家」「自然に寄り添う家」を紹介しています。実現は近いと思います。10回目の作品は、「平和を願う」「災害や暑さ防止」「自然と共に」「家族の笑顔」と、人が環境に寄り添う家が多くありました。応募総数4472点のアイデアを1年平均すると447アイデアです。毎日前向きにアイデアを出していた数ですね。主催社は、コンクール開催趣旨に賛同し集まった企業からの寄付金一部を福祉事業所へ贈呈なさっております。さらに、今回は第10回記念特別賞を設定して頂いております。
後方支援だけでなく、前向きにコンクールを継続下さっているタイムス住宅新聞社の皆さん、ご寄付にご協力下さった企業の皆さんに心から感謝申し上げます。ぜひ、親子で展示会をご覧になり、未来に近いポジティブな住まいの絵をご覧下さい。

審査員
・金城明美さん/審査員長(絵本作家、美原小・北美小 初任者研修拠点校指導教員)
・山城一美さん 右から2人目
(沖縄職業能力開発大学校 住居環境科特任教授、県建築士会副会長)
・江橋正さん 左端(インテリア産業協会沖縄支部 事務局長)
・宮城栄作さん(タイムス住宅新聞社 社長)
入賞・入選作品を展示 那覇市のタイムスビルで11月12~15日

これまでの展示会の様子
紙面で紹介した第10回こども絵画コンクール入賞作品13点と、入選作品168点の計181点を展示する。11月12日(水)~15日(土)まで、那覇市久茂地のタイムスビル1階エントランスホールにて。開催時間は日によって異なる。詳細は下記参照。15日には、同ビルで入賞者の表彰式も実施。あわせて、同コンクールで19社から集まった協賛金の一部を、子どもを支援する団体に寄付する。
【開催日時】
11月12日(水)午後1時~同6時
13日(木)午前9時~午後6時
14日(金)午前9時~午後6時
15日(土)午前9時~午後4時
【会場】
タイムスビル1階エントランスホール
(那覇市久茂地2-2-2)
【問い合わせ】
こども絵画コンクール事務局
電話=098・862・1155
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2078号・2025年10月31日紙面から掲載










