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2025年6月27日更新

[お住まい拝見+]進化続ける「トラストブロック」|カメアトリエ

このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。

進化続ける「トラストブロック」

三角(トラス)の屋根に防水コンクリートブロックの壁を組み合わせた「トラストブロック」の家。施主のSさんはこの檜屋根に惚れ込み、新居をカメアトリエに依頼した

6月13日号「檜香る小さな家」Sさん宅
カメアトリエ


檜(ひのき)トラス(三角形の骨組み)の屋根と防水コンクリートブロックの壁を組み合わせた「トラストブロック」の家はカメアトリエの亀崎義仁さんが考案。今回紹介したSさん宅で県内11棟目となるが、すべて同じではなく進化させ続けている。

7棟目に自邸を手掛け「台風時に木屋根が軋んで音が鳴るのが気になった。それを防ぐために屋根の部材を15ミリの合板から、30ミリの足場板に変えた。剛性が増して断熱性能も上がった。遮音にも役立っている」と話す。

さらに「屋根が重く見えるのを軽減できないかと、軒天をガラス張りにした=下図解
 

軒天をガラス張りにしたことで外からの光が入り家全体が明るくなった

外からの光を取り入れることで家全体が明るくなるだけでなく、屋根が少し浮いているように見えて、軽やかな印象になった」。


屋根と壁の間から光が漏れ「重そうに見えていた屋根が軽やかになった」と建築士の亀崎さん

また、8棟目からは床下に湿度センサー連動の換気扇を標準で装備し、床下空間の白蟻対策と腐朽対策をしている。
 
8棟目からは床下換気扇も標準装備。約21坪のSさん宅では三つの床下換気扇と湿度センサーを設置している

撮影/矢嶋健吾 取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2060号・2025年06月27日紙面「今月の表紙から・2025年5月、6月」より掲載

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