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2025年6月27日更新

[お住まい拝見+]壁自体がインテリア|NDアーキテクトン

このコーナーでは、巻頭企画「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。

壁自体がインテリア

家の中央に立つ花ブロック壁が印象的。キッチン奥の壁(写真左側)は、型枠の中にさまざまな大きさの板を不規則に並べて形付けた

5月30日号「魅せる斜めの花ブロック」 大城さん宅
NDアーキテクトン


実家2階を2世帯住宅にリノベーションした大城邸。「無機質で洗練された空間」にしたいと、モノを表に出さず「壁」をインテリアのように楽しんでいるのが印象的だった。

家の中央には4枚の花ブロック壁が走るほか、浴室の壁はスタンプコンクリートで洞窟風に。キッチンや寝室の壁の一部は型枠の中にさらに板を入れて形付けた「普通合板打ち放し仕上げ」にした。


浴室はスタンプコンクリ−トで洞窟風にしている


寝室の壁もキッチンと同様に型枠内に板を入れて形を付けたほか、ガラスブロックなども使用して、多彩な表情を楽しむ

「模様付けの板の並べ方も、施主のイメージを形にすべく、設計図を描いてすりあわせた」と同邸を手掛けた大城航平さんは話す。シューズクローゼットやリビングの壁の一部は骨材の凹凸を出した荒々しいビシャン仕上げにした。壁のデザイン性を高めることで、装飾品は少なくても単調にならず洗練された空間を実現した。
 
シューズクローゼットの壁は骨材の凹凸を浮き立たせた「ビシャン仕上げ」。それに合わせて玄関ドアもビシャン風のものを選んだ

撮影/泉公(ララフィルム) 取材/赤嶺初美・東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2060号・2025年06月27日紙面「今月の表紙から・2025年5月、6月」より掲載

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