お住まい拝見+
2020年9月25日更新
[お住まい拝見+]機能的な家具と動線
[お住まい拝見+]このコーナーでは、「お住まい拝見」や「こだわリノベ」といった巻頭企画で、掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介します。(紙面連載「今月の表紙から 2020年9月」より掲載)
機能的な家具と動線
LDも畳でくつろぐ/久友設計㈱/Tさん宅より
テーブル2台を向かい合わせに並べた、ダイニングテーブルスタイル。跳ね上げ式になった天板を広げれば、6人掛けになる。
また、2台を横に並べて壁付けにすると、キッチンと同幅のカウンターとして活用できる
天井の高い開放的なリビングに畳スペースを設け、床座の暮らしを楽しむTさん宅。機能的な造作家具と家事動線が、暮らしの快適さを高めている。まずは、造作のダイニングテーブル。2台1組になっていて並べ方次第でテーブル、カウンターと2ウェイで使用できる。買い物の運び込みなどが楽にできるよう、キッチン・水回りに直行できる勝手口を玄関脇に配置した。トイレは坪庭に面して大きな窓を設け、換気と明かりを確保しながら、緑にも癒やされる造りになっている。
キッチンの裏手にあるトイレ。浴室との間に設けた坪庭に面して、網戸付きの滑り出し窓を設けた。出入りの時に鉢植えの観葉植物が目に留まり、ホッと和む
買い物の運び込みなどに重宝している勝手口(写真手前)。玄関の並びに設けられているが、木のイメージでブラウンに塗装したコンクリート製のルーバーが目隠しとなり、外観の雰囲気を損ねないように工夫されている
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1812号・2020年9月25日紙面「今月の表紙から 2020年9月」より掲載