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2025年1月24日更新

[お住まい拝見+]自然を空間デザインにも|㈲門一級建築士事務所

「お住まい拝見」「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。

自然を空間デザインにも

西側から見た外観。写真右側の敷地境界をフェンスで囲う案もあったが、周辺環境との調和を考えてハイビスカスの生け垣にした

1月10日号「畑から山へ 緑一続きに」Fさん宅
㈲門一級建築士事務所


周囲を畑や森に囲まれたFさん宅。周辺の緑と住まいを分断しないよう、敷地は生け垣や低い塀で囲っている。

また、自然を空間デザインにも取り込んでいる。玄関は木の扉に合わせて、壁や天井も木で装飾。建築士の金城司さんは、「あえて木材の太さをバラバラにして、よりナチュラルな雰囲気を演出している」と話す。

トイレも木が基調。天井の木ルーバーは「照明や換気扇などの人工物を目隠ししている」と説明する。

屋根付きの駐車場はコンクリート打ち放しのように見えて、天井・床・外側(西側)の壁が、骨材の凹凸が浮き出した「ビシャン仕上げ」。ザラッとした自然な風合いだ。「実は西側の壁だけ、より粗めに仕上げている。こちら側には昔ながらの琉球石灰岩の石垣があり、ゴツゴツとした見た目を外観デザインにも取り込んだ」と話した。
 
屋根付き駐車場の天井・床・西側(写真右側)部は、細かい凹凸が浮き出た「ビシャン仕上げ」
 
同じビシャン仕上げだが、床(天井も)は細かめに、壁は粗めに仕上げている
 
玄関前のポーチは、玄関扉に合わせて天井や壁も木で仕上げた。木のトンネルのよう
 
トイレの天井は木ルーバーで換気扇や照明を隠している

撮影/矢嶋健吾 取材/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2038号・2025年01月24日紙面「今月の表紙から・2025年1月」より掲載

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