お住まい拝見+
2023年12月22日更新
[お住まい拝見+]職住一体、見せる仕切りと水回り|遠藤建築設計室
本紙の巻頭コーナー「お住まい拝見」や「こだわリノベ」で掲載しきれなかった設計の工夫や施主のこだわり、記者がおもしろいと感じたポイントなどを紹介する。(紙面連載「今月の表紙から・2023年12月」より転載)
職住一体、見せる仕切りと水回り
アロマサロンのスペース。木枠にすりガラスをはめ込んだ扉で、光と気配を伝えながら職住の空間を分ける。仕切り棚も造作。窓の外に設けられた砂利敷きの花壇スペースが、癒やしと安心感を与える
12月1日号「窓開け放ち開放的に」
Kさん宅/遠藤建築設計室
風と開放感をもたらす大きな窓と、土間床を生かしたシックなしつらえが目をひくKさん宅。廊下を挟んでリビングとひと続きになっているアロマサロンは、すりガラスの引き戸を閉めれば個室になる。開口部は、道路から足元が見えないよう低めの腰窓にしている。
水回りは、シンプルなデザインで生活感を和らげながら、機能的に使えるよう工夫。キッチンから物干し場へ行き来でき、不燃物や大きな物などを一時置きできるスペースもある。洗面台は、廊下に設けて広々。浴室は、扉をガラス製に。天窓を設けて、明るさと乾きやすさにも配慮する。
キッチン。勝手口から行き来できる物干し場には、壁に可動棚を取り付け、ストックスペースとして活用している
シンプルなデザインで、広々とした洗面台。LDKから個室へ向かう廊下に設けられていて、正面に浴室がある
浴室は縁なしのガラス扉で、取っ手も透明に。壁は左官仕上げで、表面を塗装した。枠がないため汚れにくく、掃除がラクにできる
撮影/比嘉秀明 文・比嘉千賀子
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1981号・2023年12月22日紙面「今月の表紙から・2023年12月」より掲載