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2019年7月5日更新

【プロがつくる庭】ベランダ&中庭 くつろぎ空間に

vol.10 このコーナーでは、和洋問わずプロが手掛けた多彩な庭を紹介します。

Tさん宅(うるま市)
床や壁までアンティーク感演出


れんがの中に緑が茂る素朴な雰囲気は「南仏のプロバンスをイメージした」と平識さん。もともとあった長椅子なども庭の雰囲気に合わせてサーモンピンクに塗装し直した

れんがや緑で優しい雰囲気
ふとしたときに目にするベランダ。身近な場所だからこそ、見て癒やされ皆で楽しめる場所にしたいと、うるま市のTさんはリフォームを依頼した。

完成したベランダガーデンは、れんがの花壇にユーカリポポラスやオーストラリアン・ローズマリー、ピレアなどのシルバーリーフが寄せ植えされ、優しい雰囲気。

素朴ながら〝絵になる〟Tさん宅の庭を手掛けたのはガーデンスタイリストの平識麻紀さん。れんがはあえて削ったり割ったりすることでアンティークな雰囲気を演出した。また、植栽はもちろん「その周辺の演出も、すごく大事にしています」と語る。

例えば、ベランダのコンクリート床は、アートスプレーでザラッとした土床風に塗装。さらに、向こう側にある洗濯干し場が見えないよう扉を設置。庭の雰囲気に合わせ、経年美を醸すエイジング塗装で仕上げた=下写真。
植栽とともに、外構までトータルでデザインすることで統一感が生まれる。それが、庭をワンランク上の空間にするプロの技だ。


洗濯干し場などを目隠しする扉&壁。平識さんは「高くすると圧迫感が出るので、室内から向こうが見えないギリギリの高さにしています」と説明する。



植栽は手入れのしやすいものを入れた。「花は少ないけれどグリーンのコントラストが楽しめるものを入れています」


Hさん宅(那覇市)
設備や小物にもこだわり

Hさん宅の中庭。繊細な小葉の植物やアイアンのインテリアが相まって、ロマンチックな雰囲気。クリーム色を基調にし、Hさんの好きな水色をアクセントに入れている

視線考え鉢植え配置
クリーム色を貴重にした、クラシックかつノスタルジックな中庭は、パリのアパルトマンのよう。Tさん宅の庭と同じく、植栽やインテリアに至るまで平識さんがコーディネートした。

植物はオリーブをメインツリーに、スミレやアイビーなど繊細な小葉ものを中心をチョイス。レースのような模様のアイアン家具との相性もぴったりだ。

ガーデンシンクは、アンティークの大型バケツをリメイクしたもの。その周囲にある蛇口や棚さえ、インテリアの一つとして、ロマンチックな空間に彩りを添える=下写真。

土の無い中庭ということで、植栽は鉢植えが主。半日陰でも育ちやすいものを入れている。それをさまざまな場所、高さに配置。無造作に見えるが、「日当たりはもちろん、室内からの見え方やガーデン内の椅子に座ったときの目の高さを考えて配しています」と平識さん。〝計算ずくのナチュラル〟なのだ。

ところどころに施主の好きな水色をアクセントとして入れたり、「目線の高さに鏡を入れ、映り込むグリーンで広がりが感じられるようにしています」。細部まで小技の効いたHさん宅の庭だった。



ガーデンシンクや蛇口など設備もアンティークな雰囲気で統一。細部までこだわりが感じられる



掃き出し窓を開け放てば室内と一体化する中庭。写真左奥に見えるのは「アイビーを2メートルの支柱に絡めた緑のオブジェ。台風の影響を受けにくい場所なので、アクセントに入れました」と平識さん

ガーデンデザインプロデュース/fleur(フルール) 098-860-8787

来月は、平識さんが手掛けた店舗の庭二つを紹介する。


編集/東江菜穂
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1748号・2019年7月5日紙面から掲載

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東江菜穂

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週刊タイムス住宅新聞、編集部に属する。やーるんの中の人。普段、社内では言えないことをやーるんに託している。極度の方向音痴のため「南側の窓」「北側のドア」と言われても理解するまでに時間を要する。図面をにらみながら「どっちよ」「意味わからん」「知らんし」とぼやきながら原稿を書いている。

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