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2018年10月19日更新

花粉アレルゲン濃度を低減|カイケンコーポレーション株式会社/有限会社ラムハウジング

木造住宅の健康自然建材メーカーのカイケンコーポレーション㈱(本社・福岡市、浦上直代表取締役社長)は、同社が開発した「幻の漆喰Ⓡ」など2建材に花粉症原因物質の低減効果が見られたとの実験結果を発表した。実験した埼玉大学大学院の王青躍教授は「今後はメカニズムの解明を進め、国内外に発信したい」と話す。

カイケンコーポレーションが発表
「幻の漆喰
」実証実験の結果


日本花粉症学会でも注目

実証実験結果は9月に三重県で開催された日本花粉症学会で発表されたもので、同社と王教授が共同研究。10月12日に鹿児島県のさつま工場で記者会見が開かれ、詳細が報告された。
今回、実験した「幻の漆喰」は赤貝、「幻の漆喰ピュアケアウォール(以下、PCW)」は鉱物を原料にしており、両方とも光や熱に反応し、化学物質や有害物質を吸着・分解する「光熱触媒」作用が特徴。この2建材を使って研究した王教授は、30年来、花粉症の原因物質であるアレルゲンの化学的解明をはじめ大気汚染などの研究を続けており、1年半前から今回の実験に着手。実験は、Blank(何も塗らない)、幻の漆喰を塗布、PCWを塗布の三つのガラス板を比較したほか、幻の漆喰、PCWを塗った木製のボックス内にスギ花粉を飛散させ、アレルゲンについて6時間の変化を調べた。
ガラス板での実験では、アレルゲン濃度の低減率は幻の漆喰が93%、PCWが98%となった。王教授は「この二つの漆喰は花粉を吸着する効果があり、花粉の飛散が起きなかったと考えられる」と説明。「花粉学会でも注目を集めた。今後はメカニズムの解明を進める」と話し、大気汚染や花粉症がある海外も視野に入れた研究成果の発信にも期待を込めた。
 カイケンの浦上社長は「幻の漆喰は花粉症のお客さまから『室内に入るとくしゃみが出ない』という声が多数寄せられたことから、王教授に解析を依頼した。今回の結果を受け、これまで以上に健康自然建材を多くの方に提供していきたい」と話した。


幻の漆喰の実証実験を行った王青躍教授(右)とカイケンコーポレーションの浦上直社長


10月12日に鹿児島県で開かれた記者発表の様子


赤貝を原料にした「幻の漆喰」(右)。職人でなくても施工が簡単にできるようにした「PCW」(左)。両商品とも無菌水を混ぜ、開封してすぐに使えるようになっている


「幻の漆喰」を塗布した壁。カイケンコーポレーションが独自開発した「光熱触媒」作用により、実験結果にもある花粉アレルゲンを吸着するほか化学物質などを吸着・分解する


【問い合わせ先】
カイケンコーポレーション㈱
住所/福岡市早良区野芥2-27-5 フリーダイヤル/0120-874-814 
www.e-kaiken.com/

※販売は同社と直接取引をしている建設会社のみで取り扱い。沖縄県内についても上記へ問い合わせを。


㈲ラムハウジング 
住所/沖縄県北谷町宮城1−465
電話/098-936-8808

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