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2017年5月12日更新

夏の対策! 緑のカーテン育てるコツは?|気になるコト調べます!⑳

ネットやフェンスなどにつる性の植物をはわせて日差しを遮る緑のカーテン。エアコンの使用を控えることで、地球温暖化の防止にもつながる。5月8日の「ゴーヤーの日」にちなみ、7日に那覇市緑化センターで開かれた「緑のカーテン講習会」では、(有)繁樹園の當間嗣泰代表取締役が、植物の選び方やゴーヤーを育てるコツなどを紹介。「事前に計画を立て、自分の目的に合わせた植物選びを。扱いやすいゴーヤーは、親づるの先端の芽を摘むことで、つるの本数を増やせる」とアドバイスする。

特徴知って植物選び

つる増やして涼しさと収穫量アップ

温度下げる天然のエアコン

緑のカーテンは、植物が日差しを遮って日陰を作り出すだけでなく、葉の裏から水分を放出する「蒸散」の際に周囲の熱を奪うことでも涼しさを生み出す。當間代表は「周囲の温度を下げる天然のエアコンとも言える」と話す。
作るときにはまず、どの植物を使うか選ぶ。一般的に使われるのはツタだが、ツタにも巻きつる型、巻きひげ型、絡みつき型、吸着・垂れ下がり型の4タイプがある(表参照)。寿命の観点から見ると、生育が早く、1年で枯死する1年生草本と、何年も生育する多年草類や木本類がある。「ゴーヤーやヘチマは巻きひげ型の1年生草本。日差しを遮りたい夏に生育、日差しの欲しい冬には枯死し、引っ張れば簡単に取れるので撤去も楽。多年草類であれば、壁一面など計画的な緑化ができるメリットもある。自分の目的に合ったものを選んで」。
支柱は伸縮可能なものを使えば、台風時に縮めて避難させることができる。ネットやポールがセットになったキットもホームセンターなどで売られており、5分ほどで組み立てれらるものもある。その際、事前にどの範囲で育てるか計画を立て、ネットの大きさの確認を。


ゴーヤーを使った緑のカーテンの例(繁樹園提供)。窓の前に設置し、茂った葉が室内に入る日差しを遮っている
 

緑のカーテンで使う植物の選定

<ツタの種類から>
ツタの形態 特徴
巻きつる型 茎自体が巻き付く アサガオ、ヒルガオ、ベンガルヤハズカズラ
巻きひげ型 葉や茎から伸びたひげで巻き付く ゴーヤー、ヘチマ、パッションフルーツ
絡みつき型 茎やトゲで絡みつく。人の手による誘因が必要 ブーゲンビレア、アリアケカズラ、ホウライカガミ
吸着・垂れ下がり型 茎や節にある器官で吸着。ネットなどは不要 オオイタビ、アマミズタ、オウゴンカズラ
 
<寿命の観点から>
  メリット デメリット
1年生草本
(1年で成長、枯死)
生育が早く、2~3カ月ほどで緑のカーテンが完成する 植え付け時期を逃すとうまく緑化できない。
水やりや施肥など煩雑。枯死すると後片付けが必要
多年草類・木本類
(何年も生育する)
通年で生育するので、壁一面など計画的な緑化が可能 計画的に行わないと光を遮り過ぎて室内が暗くなる。
ツタのせん定など手入れする際に高所作業が必要



摘芯でつる増やすゴーヤー

緑のカーテンで使われる植物の代表格になっているゴーヤー。育てる際、當間代表が「最も大事な作業」と話すのが、先端の若い芽(頂芽)を取る「摘芯」。ゴーヤーの親づるには雄花がつきやすく、雌花がつきにくいという特徴がある。実をつけるには雌花も必要で、その開花を促すため、ギザギザした形の本葉が5~6枚程度つくと頂芽を摘み取る。すると、他の葉の付け根にある小さい芽(腋芽)が成長し、子づるとしてつるを伸ばす。さらに、子づるを摘芯すると、孫づるが伸びてくる。「つるの本数が増えると花の数も増える。ボリュームが増すと緑のカーテンとしての効果が上がり、収穫量もアップする」。
ただし、つるが増え過ぎると栄養がいきわたらなくなるので注意。「根は一つなので、つるを増やすのはひ孫ぐらいまでがいいでしょう」。
そのほか、ゴーヤーは島尻マージやクチャといった、やや粘土質のアルカリ性土壌を好む。植え付け時期は5月いっぱいまでで、日当たりの良い場所だとよく育つが、電柱や隣家に伸びないよう気を付けなければならない。當間代表は「神経質になり過ぎず、試行錯誤しながら楽しんで」と呼びかけた。

 

摘芯


ゴーヤーは頂芽を含む部分(赤円内)を取ることで、腋芽から子づるが伸びてくる。つるの本数が増え、花の数も増えるので、収穫量と緑のカーテンとしての効果が上がる


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毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第1636号・2017年5月12日紙面から掲載

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出嶋佳祐

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「週刊タイムス住宅新聞」の記事を書く。映画、落語、図書館、散歩、糖分、変な生き物をこよなく愛し、周囲にもダダ漏れ状態のはずなのに、名前を入力すると考えていることが分かるサイトで表示されるのは「秘」のみ。誰にも見つからないように隠しているのは能ある鷹のごとくいざというときに出す「爪」程度だが、これに関してはきっちり隠し通せており、自分でもその在り処は分からない。取材しながら爪探し中。

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