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2025年5月30日更新

【人物紹介】現場重視して適切な査定を|(株)親川不動産 親川 駿 さん[ひと]

2021年に株式会社親川不動産を起業した親川駿さん(35)。親川さんは「不動産取引は出会えたご縁と取引までのタイミングが大切だと強く感じている。お客さまにとって大切なタイミングに寄り添える不動産業者でありたい」と語る。

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多角的視点から選択肢を提案


株式会社 親川不動産
代表取締役
親川 駿 さん


〈プロフィル〉
おやかわ・しゅん/1990年 沖縄市出身。北中城高校を卒業。革細工の仕事や不動産会社の経験を経て、2021年4月に株式会社 親川不動産を設立。趣味は読書、革細工、マラソン。

◆株式会社 親川不動産
 沖縄市美里4-16-5 ユートピアビル101号室
 電話098・989・1311
 https://www.big-advance.site/c/172/1856



―これまでの経歴は?

不動産業は「専門知識や法律を駆使して不動産を売買していてかっこいい」、「大きなお金を動かしていて収入も良さそう」など、漠然とした憧れがあり、専門学校で勉強して、宅地建物取引士の資格を取得しました。

ですが、最初に務めた不動産会社ではイメージとのギャップや、会社の環境になじめずに辞めてしまいました。その後、愛知県で趣味の革細工の専門店で働き始めたが、趣味での生活は難しいと感じ、沖縄に戻ると決めました。あれから年数もたち、もう一度不動産業に戻ってもいいと思えるようになったので、別の不動産会社に入社し経験を積ませてもらいました。

起業のきっかけはさまざまな企業を転々としていた時期に、上層部のみで企業の意思が決定されるあり方や、営業ノルマを経験し、そのあり方に疑問があったから。売り上げは大事だと理解はしていましたが、もっとお客さま一人一人と向き合いたかった。この考えを前職の社長や同僚に話したら背中を押してくれて、起業に至りました。

―社の強みは?

現場や人と人の関係を重視した査定や対応を行っています。最近は人工知能(AI)を利用した査定やオンライン査定もありますが、データ上での査定のため正確な価格が算出されない場合もあります。弊社は近隣の取引状況を調べ、現地で実際に物件の特徴を確認して、適切な査定や土地を売るまでにかかる費用の情報提供を無料で行っています。その上で、お客さまの今の状況やタイミングを踏まえて、最善だと思う選択肢を業務提携している士業の方と連携して多角的な視点から提案しています。それが社訓にも掲げている「新しい選択肢の提案」です。

また、社員同士のコミュニケーションも活発に行っているのも強み。これまでの経験から、自分の会社は風通しの良い会社にしたいと思っています。社内で依頼を共有し、皆で意見を出し合って協力して業務に取り組んでいます。

―今後の目標は?

弊社は今年で5年目を迎えます。多くのお客さまのおかげでここまで続けてこられました。これからもお客さまの「大切なタイミングに寄り添える不動産業者」をモットーに、知識と経験で安全で円滑な取引に寄り添えるように努め、目の前の仕事に集中して取り組み、これからも長く続く会社にしたい。

個人の目標は、多くのお客さまに寄り添うためにもっとスキルアップをしたいと思っているので、38歳までに不動産鑑定士の資格を取得したいです。


今年の3月から県唯一の知的障がい者サッカーチームを持つFCセリオーレ沖縄とシーズンイベントパートナー契約を締結した


地域活動も積極的に
児童園に寄付を実施

「生活に困窮している子どもたちの助けになりたい」と親川さん

親川不動産は地域活動にも力を入れており、昨年の11月に児童養護施設美さと児童園に寄付した。親川さんは「不動産業は人や地域のつながりに支えられている。だからこそ地域に少しでも貢献をしたいと思っており、自治会や児童園に寄付を行っている」と話す。

「卒園式に招待されたが、そこでさまざまな境遇の子どもたちが社会に出ていく姿を見て、自分ももっと頑張らないといけないと改めて感じた。これからもなにかしらの形で地域貢献を続けていきたい」と親川さんは笑顔で語った。


 
取材/伊波克朗
毎週金曜日発行「週刊タイムス住宅新聞」
第2056号・2025年5月30日紙面から掲載

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