家づくり
2024年7月26日更新
県産の花ブロック 彩りと快適さに|㈱山内コンクリートブロック[建材ピックアップ]㉜−1
7月は県産品奨励月間。沖縄生まれで県外でも人気が高まっている建材が花ブロックだ。穴の形は多彩。デザイン性と機能性を兼ね備えた花ブロックの魅力と選び方、使用上の注意点などを、製造・販売を手掛ける㈱山内コンクリートブロックに聞いた。
県産の花ブロック 彩りと快適さに
特徴・選び方 光・風・模様で魅了 場所や目的に合わせ
デザインも機能性も花ブロックは戦後、米軍の施設工事でブロック製造機が導入されたことをきっかけに、沖縄の気候に適した使いやすいブロックとして考案された。花ブロックを生かした建物を数多く手掛ける、義空間設計工房の伊良波朝義代表は「最大の魅力は、陽光を遮って影を作り、適度に風も通してくれること。外からの視線も遮るので、防犯やプライバシー面でも機能性が高い」と話す。
ベランダに花ブロックを用いた集合住宅。日差しを遮り、風を通すから夏場も快適。外観の表情も豊かにしてくれる(山内コンクリートブロック提供)
花ブロックは、多彩なデザインも魅力の一つ。山内コンクリートブロックでは、100種類がそろう。代表的な角丸三日月型=下イラスト最上=は、1970年代から根強い人気。安里秋乃社長は、「取り入れるなら華やかにという考えもありますが、場所や目的に応じて、デザインを選ぶのがお勧め。日常になじんで、活用されていくのが魅力です」とアドバイスする。
近年は県外からの注文も多く、室内での使用やDIYも増えているという。花ブロックの劣化を防ぐには、塗装がベスト。「表面へのホコリの付着、内部への浸水を防げます。人が通る場所は、安全第一。サビにくい鉄筋を通して、しっかり固定してください」。
見えづらさと防犯性に配慮
設置場所に応じて選ぶ
G-1
K-5
設置場所に応じて選ぶ
G-1
K-5
60㍉角の四角形が16個並んだグリッド(G-1)=写真上=や、格子状になったK-5=写真下=は、スキマが小さいため外から見えづらく、手もかけづらいため防犯性が高い。プライバシーをしっかり守りたい浴室の外壁などにおすすめ。
山内コンクリートブロックカタログ参照
(上から)角丸三日月型、花、蝶、ハイビスカス、あい、舞子。
創業67年 デザインは100以上
㈱山内コンクリートブロック(西原町)
創業67年、県内の花ブロックの8割超を生産している山内コンクリートブロック。取り扱っているデザインは100種類以上。オリジナルデザインの制作も手掛ける。DIYニーズにも対応。商品に関する相談、積み方や使い方のアドバイスも行い、花ブロックの認知度アップにも力を注いでいる。
◆問い合わせ/
㈱山内コンクリートブロック(西原町)
(電話=098-945-1542)
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文・比嘉千賀子(ライター)
毎週金曜日発行・週刊タイムス住宅新聞
第2012号・2024年07月26日紙面から掲載
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編集者
住まいと暮らしの情報紙「タイムス住宅新聞」元担当記者。猫好き、ロック好きな1児の母。「住まいから笑顔とHAPPYを広げたい!」主婦&母親としての視点を大切にしながら、沖縄での快適な住まいづくり、楽しい暮らしをサポートする情報を取材・発信しています。