企業・ひとの取り組み
2024年6月28日更新
心身のケアし健康美目指す|村田祐子さん(body make office MOO代表)|家々人々[146]
美容師、撮影のヘアメークとして活躍。心身のケアの大切さを感じ、ボディーケアサロンの経営、技術指導も行う村田祐子さん(58)。心からの美しい笑顔を生み出している自宅サロンでお話を伺いました。
心身のケアし健康美目指す
むらた・ゆうこ/1965年、神奈川県出身。高校卒業後、公立の美容学校に進学し、美容師となる。2000年、沖縄移住。映画など撮影のヘアメーク担当として活躍。03年からボディーメークも手掛けるようになり、沖縄市でリラクゼーションMOOをスタート。07年に那覇市へ移転し、サロン名を「body make office MOO」に変更。■幼少期の暮らしの思い出は
出身は、神奈川県三浦市。自然豊かなところで、小さいころは田んぼでレンゲの花を摘んだり、小川でザリガニ釣りをしたりしていました。お人形遊びも好きで、マジックを口紅代わりにお化粧させたり、髪を三つ編みにしたり、切ったりしていました。
■美容師への憧れは小さいころからあった?
美容師の叔母の影響で憧れはありました。でも、中学生のとき大けがで入院した経験から看護師になりたいと思うようになりました。高校卒業後は住み込みで働きながら看護師になることを目指したのですが両親に反対されて、半ばやけくそで倍率がものすごく高かった公立高校別科の美容科を受験。そうしたら、運良く合格したんです。
美容師としての訓練は厳しかったものの、楽しかった。特に、ロンドンのヴィダルサスーンアカデミーでの研修は貴重な経験となりました。
■美容師からボディーケアも手掛けるようになったのは?
撮影現場でヘアメークを担当しているときに、心の状態がメークに影響することに気付き、心と体の両方をケアするサロンを開業しました。リンパマッサージを中心に整体、経絡、気功など、さまざまな技術を取り入れています。これにより、リラックス効果が高まり、お客さまにも喜んでもらっています。
自宅隣りにサロンを併設
玄関を入るとすぐに、エステルームがあり、その奥にはヨガのワークショップイベントなども行える広いスペースの和室が広がっている。■ご自身が日常で取り入れているケアの方法は?
38度の湯船に浸かるなど、リンパの流れをよくするための入浴を実践しています。沖縄では湯船のない家庭も多いと思いますが、シャワーでもリンパ節を温めるようにすると血行促進、疲労回復につながりますよ。
また、すすぎ残しは肌荒れの原因となってしまうのでシャンプーや洗顔の際にはすすぎをしっかり行っています。顔のたるみ対策としては、こめかみをしっかりほぐすようにしています。
■今後の目標は?
これまで学んできたさまざまな知識・技術を掛け合わせ自分でできる「村田式セルフリンパメソッド」を開発し、1000人以上に施してきました。その後継者を育てていきたいと考えています。
日々の生活に取り入れられ、継続できる美容法を多くの人に伝えていきたいです。
「顔」に特化した施術も
最近は顔を押す、さするなど骨や筋肉に刺激を与えてリンパの流れを良くすることで、むくみを解消して小顔効果やシワ、たるみ予防につなげる技法も取り入れています。まずは、自分自身で実験してみたのですが、すごく効果を実感しました。周りからの関心やニーズの高さも感じています。
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ホッ と空間
共に癒やされるサロン空間
間接照明などの優しい光に包まれているサロンルームが村田さんもお気に入りの空間だ。「その中で、お客さまが本当にリラックスされている様子とか、施術後にスッキリしたと喜ぶ笑顔を見たとき、自分自身も癒やされているのを感じます」と村田さん。
共に癒やされるサロン空間
取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行 週刊タイムス住宅新聞
第2008号・2024年06月28日紙面から掲載