企業・ひとの取り組み
2023年1月27日更新
ブライダルで沖縄に恩返し|宗利紀里さん(キャンディータフト代表)|家々人々[129]
ウエディングプロデュースなどを行う「キャンディータフト」の代表でウエディングプランナーとして活躍する宗利紀里さん(58)。昨年11月、ブライダルプランナー対象の最高位資格を取得。「沖縄にいたからこそ取れた」と喜ぶ。
ブライダルで沖縄に恩返し
むねとし・きり/1964年、兵庫県出身。ブライダルプランナー。ブライダル業界歴37年。講師歴25年。2001年「キャンディータフト」設立。16年、沖縄移住。カフェやスクール事業も運営。昨年、全米ブライダルコンサルタント協会最高位「マスター・ブライダルコンサルタント」を沖縄初、全国プランナーでも2人目、11年ぶりに取得した。■兵庫から移住した理由は?
神戸でフリーのウエディングプランナーとして開業し、多くの結婚式をプロデュースしてきましたが、沖縄での式を希望する人がとても多かったんです。結婚式は人生の節目の儀式として意味のある、記憶に残るものにしてもらいたい。そんな結婚式をつくっていきたいと、沖縄を拠点にすることを決め、約6年前に移住しました。
ウエディングのプロデュースだけでなく、沖縄で結婚式を挙げたカップルが帰ってこられる場所を作りたくて、北中城村で外人住宅を改装したカフェレストランも運営しています。毎年、結婚記念日に来店してくれるご夫婦もいて、再会も楽しみ。
庭では地域の人からいただいたりした植物を育てたり、シェフがメニューに活用したりしています。
現在の住まい
運営するカフェの近くに借りたアパートで、パートナーと二人暮らし。自宅では「お気に入りの椅子に座ってパソコン作業をしていることが多い」と話す。
■昨年は、ウエディングプランナーとして最高位の資格を取得されましたね。
いつかは取りたいと思っていた、全米ブライダルコンサルタント協会が認定する「マスター・ブライダルコンサルタント」を取得しました。県内初で唯一。全国でもプランナーとしては2人目、11年ぶりで、周りもすごく喜んでくれ、本当にうれしかったです。
最終審査では審査員の前で発表したり、受賞歴や社会貢献活動など人物像も評価されます。私は沖縄を拠点に活動しているので、県内外の日本人カップルだけでなく、米軍基地に勤める外国人カップルなど、さまざまなウエディングをプロデュースしてきたことや、25年の講師歴、カフェ内に併設しているコミュニティーラジオの活動なども評価していただきました。沖縄にいるからこそ、取得できたと感謝しています。
■今後の目標は?
沖縄でウエディングをやりたい、やって良かったという人を増やし、次は家族で沖縄に来てくれるようにしたい。そのためにも、沖縄で優秀なプランナーを育てていくことも大切な役目。沖縄に恩返ししていきたいです。
◇ ◇ ◇
「大好き」と話す沖縄の海のようにキラキラと瞳を輝かせながら、「結婚のオンライン相談会や、沖縄ウエディングの写真集も出版したい」と夢を語る宗利さん。今後の活躍も楽しみです。
ホッと空間
カフェでコーヒーを楽しむ
自身が運営するカフェでコーヒーを飲む時間が癒やし。「最近、お世話になっている鍼灸師(しんきゅうし)の先生から勧められ、コーヒーの生豆を自分で焙煎(ばいせん)して飲むようになりました。おいしくて、リラックスできるし体調も良くなった」と宗利さん。自家焙煎の魅力も広めていきたいと話す。
プライベートはこんな顔
沖縄の自然豊かなロケーションでウエディングを希望するカップルは多く、心温まる結婚式に私自身も喜びと幸せを感じています。
取材/赤嶺初美(ライター)
毎週金曜日発行 週刊タイムス住宅新聞
第1934号・2023年1月27日紙面から掲載